ねー、すずらんの花どうした？
何、どうしてお前がここにいる
何、どうしてって・・、ん・・いいじゃない そんなこと
だって お前は・・・・・
ほら、あの時と同じ、外は雪だよ、
お、、ホントだ 待って・・服を着る
そのティーシャツ好きだね
だな、おまえがなんまいもくれたからな、
色違いだったよね、その色は嫌いじゃなかった
ああ、だがもうこれしか残ってないんだ
好は厚手のコットンのシャッを頭からかぶった、勢いよく頭が抜けると
目の前にはノンの顔があった、
ヤーイ、このいじめっ子め、と微笑みながら抱きしめてきた
この感触は、なんだ、どうしたんだ。
抱きしめ返した、懐かしい匂いに圧倒されそうだったので
思いきり抱き締めた、
痛い、・・・・痛いよ
そうか、痛いか、つぶやくように唇を重ねた
何、どうしてだ、どうしたんだ、
訳が分からなかった
今、優しい彼女の胸の中に自分がいる、それも平然として心が温かい何かに包まれている
今度は力を入れずに腕を肩に回した、なっかしい感触が再び・・・
もう我慢が出来ない、そう心が動いたけど、
理解が出来なかった、冷静になれ、そういったやつがいる
そうだ、これはおかしい、絶対におかしいよ、
だって、今時期はスズランの花の時期ではないし、あの花はとっくに枯れてるはずだ、
二人でみた、広い草原に白い霧の中の白いスズランの花たち、
チリチリ揺れる音はもうしない、俺が消したんだし、
なのに、どうしたって？
ノンがここにいるって？
俺が抱きしめているって？
そんなのはあり得ない、絶対にない、
・・・・・・・・・・・
ベットの中には俺一人だった、
やっぱりな、いるはずがないんだよ、
思いきり顔を掌で拭う
涙がにじんでた、
キャスターを一本抜いて口にくわえた、
ライターは・・・・・・？
おい、ライター、いるわけないな。
思いきり投げ捨てた、
起き上がるとにじみは消えていた、いつもの朝だ、
