花洛転合咄

畿内近辺の徘徊情報・裏話その他です。

年末池田散歩

2011年12月27日 | 徘徊情報・摂津国
 年内にもう一度愛宕山に登ろうという決心、週末に雪が降るや使ったアイゼンを洗う邪魔くささに「早起きできたら登ろう」に変わり、となると当然の如く早起きはできず、起きたらお昼前でした。後はバタバタとしている感じですから、年内の愛宕登山はもう難しい。
 ちょうど欲しい本もあったし、もはや見納めになるなあということで、先ずは旭屋書店。年内で営業終了ということで、ポイントも還元していました。隣の梅田第一ビルとともに解体し、新しくできるビルにテナントとして入るとのこと。この細ーいエスカレーターも乗り納めです。既に早くから無くなってはいますが、3階にあった喫茶リーブルは多分今までで最もよく入った喫茶店でしょう。
 手帳を買った人にプレゼントしているという栞に書いてあった言葉は「千変万化」、にゃるほどにゃるほど。

 ということで、旭屋を出た後は元気にたこ焼きを食いに行きます。おばちゃんは「各地から帰ってきゃはる人らが来てくれはって閉まってたらがっかりしゃはりますやろ。」と年末年始も元旦を除いて全部開けてるということで、これはありがたい。「わたしなあ民主党は大嫌いですねん。それでもきたら帰れとはいえませんわなあ。」と本日は蓮舫と撮った写真を見せてくれました。「おばちゃーんて抱きついた瞬間にもうお連れが写真撮ってますねん。」ということで、あのエリ立て女、自分が庶民派だとアピールしたいのかも知れません。もと総理大臣のようなことをやっていたルーピー鳩山も2回来たとのこと、こやつは無条件で追い出さんとあきまへんでぇ。或いは真っ赤に焼けた鉄板を足の上に落としてやるとか。「アッ、ごめん」てな感じで。

 そのまま、落語ミュージアムに行くと、見知らぬおっさんが1人で落語の練習ということで舞台で咄を披露中、おっさんに「おっ!聞いてくれる」と変な期待を与えてもいけないので、速攻退散。1人演技、1人観客は皆生のストリップで十分に堪能しました(笑)。
 そのまま山に向かいます。伊居太神社は未だ紅葉が楽しめます。神社の境内は誠に閑寂の世界でしたが、動物園の方に上がると結構人がいました。

          

 展望台への遊歩道は山頂の愛宕神社への参詣路でもあり、丁石もいくつか残っています。

          

 登り始めて5分ほどで秀望台、真ん前に釣鐘山の「空堂」が見えています。これを建立した空覚尼さんについて、今年は多くのことを知ることが出来ました。知ればやはり自ずと頭が下がります。

          

          

 遠くに六甲山も見えています。猪名川が光っています。奈翁伊太利遠征の途次、山上に立ち、ポー川流域の肥沃な平原を見下ろすシーンを無声映画で見たことがありますが、その場面としてはここちょっと狭すぎるかな。それでも気分はナポレオン。その映画はオーケストラと組み合わせて上映したようですが、あの音楽いいですね。

          

          

          

 雲の横の光は、虹になっておったのですが、写真ではハッキリと色が出ません。展望台の上に一眼レフを構えている人がいましたので、「オーイ、一眼なら色は出ますかー。」と聞いてみると「出てまーす。」とのこと。その人も空を撮っていたのでした。

          

 秀望台には参詣路であることをはっきりと示す鳥居もあります。ここからもう少し登りグルッと回ってもう一度動物園の所に戻ってきました。麓でも未だ紅葉が奇麗です。

          

          

 麓の公園には東くめさんの歌碑、「鳩ぽっぽ」の歌からデザインされています。くめさんの作詞したものでは、「鳩ぽっぽ」は「ポッポッポ…」で始まる「鳩」とは別の歌。「雪やこんこん」というのも少し違うらしいので、良く知られているものとしては「お正月」の歌が最も有名なのではないでしょうか。そろそろ「もおーいくつねるとお年玉ー」と替え歌を歌うころですね。この歌、滝廉太郎作曲というのも知らなんだなあ。「鳩ぽっぽ」は近時かの狂人の代名詞のようになってしまいましたが、そりは鳩に失礼。

          

 山の登り口にはやはり愛宕神社への道標があります。池田の駅から本当に真っ直ぐの所にありますから、この道がメインの道として意識されていたのでしょう。

          

 板垣の退ちゃんも泊まったという稲束家住宅の前を通り、呉春酒造の中をジーと覗き込んで(今日は扉が開いていた)、駅前へ。前の道は、赤線への道でもありました。ということは、昔は愛宕詣でをする人は必然的に遊郭の前を通っていったことになります。板垣君も通ったのかなー?ところで、例の「板垣死すとも自由は死せず」、コレ嘘ですよ。腹を刺された状態でこんな芝居がかったことを言うわけがありません。「痛っ!医者を呼んでくれー(悲愴)。」、これが真実。

          

 呉春酒造の前では、そのまま「ひら川」に行って呉春を飲むべしであったのに、駅近くの酒店で緑一を買った瞬間にそのことは忘れてしまい、我に返ったらホーム内にいました。やむなし、酒瓶をぶら下げたまま大阪の居酒屋に突撃です。(注 今回は写真を大きいままアップしてしまいました。小さくし直すのは邪魔くさいので、このままにします(笑)。見辛いところはご勘弁を。) 


6 コメント

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いつか通った道。 (道草)
2011-12-28 14:59:42
旭屋は今年で閉鎖ですか。昔はここしか大型書店が無かったものですから、私もたまに足を運びました。3階の喫茶店へ入る余裕はいつもありませんでしたけど、もしかして何処かのフロアで徘徊堂さんとニア・ミスしてたかも分かりません。ただ、私は歴史書のコーナーへは、滅多に近寄りませんでしたので何とも申せませんが。

池田徘徊は、私にとっては懐かしい思い出ですが、徘徊堂さんには縄張りの如き土地なのでしょうねぇ。あのたこ焼き屋の味は今でも忘れられません。蓮舫は女性だから許せるとして、鳩親父なら頭の上に鉄板を載せて、「熱かったか?」でええんと違いますか。
その節は、落語ミュージアムは誰も居りませんでしたけど、経営(?)は成り立っているのですかネ。来年に三枝は文枝を襲名するそうですけど、ここで稼がなくてもいいのかも知れません。何となく活気の無い建物に見えました。皆生から出演者を呼べば、徘徊堂さんは日参されるのでしょう。

伊居太神社の動物園は落ち着いたのですか。周辺は雰囲気がありますから訪れる人も多いのでしょう。あの日に眺めた遠望も中々の見応えがありました。
ところで、「ナポレオン」は戦前(昭和10年代)に作られた無声映画(アベル・ガンス監督)ですか。オーケストラの演奏付きで中々の傑作と聞いています。ナポレオン役は知りませんが、アナベラがジョセフィヌに扮していたかと思います。
戦後(昭和20年代)にも、サッシャ・ギトリ監督で「ナポレオン」の大作が作られています。ダニエル・ダリューが出ていました。ナポレオン役は、確かレイモン・ペルグランだったと思います。これはトーキーですから、大昔の前作の音楽を覚えておられるとはさすがです。

「お正月」の替え歌は、「もう幾つ寝ると大人かな、大人になれば・・・」などと、私らはイカガワシイ替え歌を唄っておりました。やはり正統派音楽愛好家である徘徊堂さんの周辺とは、かなりオチル様です。
呉春酒造の辺りも、古い家並みの雰囲気が中々捨て難いものです。赤線への道は、やはり徘徊堂さんには旧知のコースなのでしょう。板垣はやはり「板っ、板っ・・・」と叫んだのかも、「俺は板垣だっ」と言いたかったのではないですか。
「呉春よし緑一もよし冬の暮」道草。
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ナポレオンのことなど (gunkanatago)
2011-12-28 16:50:56
 道草様、コメントをありがとうございます。「呉春よし緑一もよし冬の暮」の句ありがとうございます。これから暮に池田で酒を飲む度に口にする句となりました。今度、酒屋のおっさんに自慢してみます。
 旭屋書店、小生が出没していたのは主に2階と4階でした。となると喫茶リーブルは2階にあったのかも知れません。茶屋町の大型書店は未だ一度も足を踏み入れていません。これからは京都のふたば書店で本を買おうと思っています。
 ナポレオンの映画、思い出しました。監督は書いていただいたように「ガンス」で本人もサン=ジュストの役で出ていました。最後にフランス国歌が流れるところも良かったと記憶しています。
 また、機会があれば池田から宝塚の小濱まで歩きましょう。
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行く年 (mfujino)
2011-12-29 19:45:28
gunkanatagoさま、「今回は写真を大きいままアップしてしまいました。小さくし直すのは邪魔くさいので、、」と書いてはりますけど、640x480、いつもこんな小さいサイズで保存したはるんですか?
私はコンパクトデジカメを新調したのですが、電源ボタンをおしたらちゃんとレンズが飛び出したんですが、もう一度押したら、、あれれ収まらない。いくらやっても出たままで、しょうがなく店に持って行ったらどうも初期不良品の様です。何で新調したかと言いますと、またまた落としまして液晶画面が仕事してくれなくなりました。まあ写ることは写りますので、交換品が入荷するまで、我が酷使に耐えてくれたのは棄てずに供養してやりたいと思っています。

梅田の旭屋が移転ですか。梅田はどんどん再編成中なんですなあ。鳩ぽっぽや、、いややめときます。猪瀬さんが、鳩山・菅をテレビで見て、まあ二人で万歳でもやっとれ、と評していましたが、旨く言うものだと感心したとだけ入っておきましょう。

それにしても池田がお好きなことでございます。今年のgunkanatagoさまの最大の収穫は、釣鐘山の空覚尼さんとの交流ではないでしょうか。素晴らしいと思える人との出会いほど嬉しいものはないですからね。

今年の徘徊はホームグランドで締めくくりですか。お正月は恒例の愛宕山。アイゼンの手入れを怠りなく(^_・)
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おしせまりました。 (gunkanatago)
2011-12-31 14:05:22
 mfujino様、コメントをありがとうございます。また、この1年、大変お世話になりありがとうございました。
 デジカメの写真ですが、最初は5百万画素で撮っていたのですが、PCに取り込むにもCDに書き込むにも時間がかかるし、写真そのものでどうのこうのということは無いので、いまは640×480が基本です(笑)。最初の集合写真だけはちょっと大きくします。1600万画素などは永遠に使うことは無いでしょうね(笑)。
 買った瞬間つぶれているというのはちょっと腹が立ちますね。以前CDラジカセ(ふるっ!)を買った時にそういうことがあって、店に電話したら店長が交換品を持って謝りに来ましたよ。そうされると、こちらも逆に感謝の気持ちになるので、やはり商売は人やなあと。
 舩井神社では、今日の晩から明朝まで宮司様が祝詞をあげられるそうです。ちょっと興味がありますが、まあ酒を飲んでいるだろうから無理かな(爆)と思っております。
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お世話になりました。 (ささ舟)
2011-12-31 16:32:47
穏やかな大晦日で、珍しくおせちも早く出来上がり、神棚の飾りつけも終わり、あとは年越し蕎麦を頂くだけ。やれやれ。
池田はお連れにして頂いたあとはまだ行けておりません。「ひばり」のたこ焼きが食べたいのにです^^虹少し見えていますよ。
先ほど愛宕山を見ながら、(うっすら白く)3日には皆さんが初まいりされるのやなと思い眺めていました。私はアイゼンも持っていませんし、とても登ることはできません。何処に初詣に行こうか思案中です。
次の徘徊は何処かな?よろしく。
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本年も宜しくお願いします。 (gunkanatago)
2012-01-02 21:43:53
 ささ舟様、あけましておめでとうございます。また、コメントをありがとうございました。明日が愛宕詣となりました。皆様が火難の厄を受けぬよう代理でお参りしてきます。
 池田、またいつでも御案内しますよ。たこ焼きは2日から開いているのですが、今日は行きそびれました。船井神社の前を午後7時頃に通ったのですが、さすがに本日は無人でした(笑)。
 2月の初めに八尾を予定しています。最後は女性向けに桃林堂という和菓子店に行きます。宜しくお願いします。
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