父母どちらかが5代(このあたり根拠薄弱、当方数学劣悪。)さかのぼっても日本人だと言う場合、その人は間違いなく天智の血をひいているだろう。
「家」の問題ではなく、遺伝子レベルでの話である。皇室は勿論、あらゆる源氏、平氏は天智の子孫である。神代以来の臣下である藤原氏や天智以前に大王家から分れた橘氏にしても、皇室や源氏・平氏と嫁取り婿取りで交っている。
考えてみると、天智がいなければ、 . . . 本文を読む
本年初めての雪である。この弓槻橋辺りで三寸計か。
手前に見える山には、安倍貞任の足を埋めた伝承、そしてその伝承から生まれたと思われる足ずりさんの言い伝えがある。川原の石を拾い、松ノ木の根元において、足の痛みの治癒を祈るのであるが、これらの話は積もる雪のはるかに下に埋もれてしまっていて正確な場所はわからない。
向こうの山は陰の山と言われる三頭山に続いている。
笠峠方面
丹波より山路を行けば . . . 本文を読む
山陽電鉄浜の宮駅に程近く、神社の西にある広い松林は、陸軍航空隊通信学校の兵舎跡である。往時は様々な声で満たされていたであろう空間は、今は深い静寂(しじま)の中にある。
陸軍は横暴、海軍は紳士という図式はただされつつあるが、今猶イメージ化された軍隊の描き方が大手を振って一人歩きしている。
陸軍=問答無用というのは嘘である。例えば息子を憲兵にするには、家族の同意が必要であったというようなことは . . . 本文を読む
明恵上人夢記は、岩波文庫で読めるが、やはり一種の天才を感じる。お釈迦さんに会ったり、孔雀明王に見えたり、ひとつひとつの夢が現実のように具体的である。上人と比べるとは勿体ないことだが、自分などは、この数十年の間、記憶に残る夢は全くない。
上人の歌には、高雄や清滝(但し今日の所謂清滝のみならず清滝川の畔を清滝と言っているようだ)で詠んだものがある。
さよふけて 風すさまじき
山寺に
ころも重ぬる . . . 本文を読む
賀茂の源、桟敷の麓。
霊気漲る古刹有り。
浄域に猶精霊居まし、
行く者の気魂を澡濯す。
院主四つ半護摩を焚き、
不動に伝う世人の願。
台風21号の禍に遭い、境内の古木が枯れているのを見るのは悲しいが、澄みきった大気中に身を置くと心身が洗われていくのを強く感じる。
遥か以前に、今は通行止めになっている行場に入ったことがある。道はなかなかに危うく、出てくるまでに随分と時間がかかった。
司馬遼太郎 . . . 本文を読む
朝の9時から飲める店。
三好正宗が飲める店。
熱燗290円。
定番メニューをよく見れば
独自のアテも書いてある。
釣り銭もらうその時に
「にいちゃん又来てや。」。
おばちゃんの声聞いたなら、
その辺回ってもう一度
入って飲んで帰る店。 . . . 本文を読む
大廣寺は国人池田氏の菩提寺である。境内には牡丹花肖柏の碑(隠君遺愛碑)、宝塚歌劇団宝友碑、そして小林一三の墓等がある。
池田氏の事共は煩苛を厭いて不記。但充正切腹時の血天井が残ると言う。充正を逐いし正盛に招かれたる穏君、正盛の没落時に堺に去れり。
碑の撰文は田中桐江。
尾根の急を登り詰めたる所に望海亭祉並碑有り。撰文は横川景三。為備忘記之。
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