花洛転合咄

畿内近辺の徘徊情報・裏話その他です。

荒神橋車道

2019年05月12日 | 徘徊の寫眞
京七口の一つ、荒神ロと郊外を結んだ橋が、荒神橋である。車は橋を通ることができないので、スロープを付けて、鴨川に入ることができるようになっている。 川の両岸に車道が残るというのは稀有なことである。あるいは左岸は復元か。しかしながら、わざわざ元に戻したものならば、何らかの掲示があるだろう。右岸には、丁寧な説明があり、道の跡を石で再現してある。 三条大橋では右岸のみに車道が残っている。川を越す牛 . . . 本文を読む

猿ヶ辻

2019年05月06日 | 徘徊の寫眞
内裏の北東角は有名な猿ヶ辻(姉小路卿遭難地)である。鬼門と言うことで、角が切られ、山王権現の使いである猿が闖入者を見張っている。この猿が夜な夜な悪さをしたというのはご愛敬。庶人宅ならば南天を植えるところである。鬼門と言うような考えは、支那の道教またはそれらしきものに由来すると思うのだが、日本では、仏教も神道(その成立には仏教も道教も深く関係している)も柔軟にその風習を取り入れている。仏教自体も日本 . . . 本文を読む

堀川戎

2019年05月05日 | 徘徊の寫眞
高速道路の地下化は、水都大阪の景を取り戻す第一歩であろう。かつて天満堀川の畔に、しっとりとした趣を見せていた社地は、今や索漠荒涼たる陋巷にある。戎大神もこれを嘉したまわぬのである。救いは大木の存在で、この木に憑く神も尊い。戎神には蛭子系と事代主系の2種があるが、出自は後付けであって、まずは尊い神がおられるのである。神風連は如此考え、さかしらなことは別の袋に入れるのである。川の名残は、 . . . 本文を読む

常照皇寺

2019年05月04日 | 徘徊の寫眞
山寺の皐月の庭の青紅葉澄む気も水も院のみ心光厳院洛を去られ山国にあり。土民院を慕うこと今に至りても限り無し。院の心事を按ずれば、正潤を問うは允に虚しきこと也。後花園帝、院を慕いて青丘を此処に定めらる。誠に宣なるべし。 . . . 本文を読む