鈴木るりかという作家を知ったのは、
矢部太郎氏の作品について、色んな方面で活躍する人たちのコメント欄だった。
核心を突く言葉にドキッとし、この子は何者??と目ん玉が真っ黒になった。
しかも
コメントの主が15歳、、
この子の書く物語を読んでみたい!!!と。
鈴木るりかのデビュー作「さよなら田中さん」
↑鈴木るりか 14歳の小説家「さよなら田中さん」~「14歳、明日の時間割」
イッチョ前に、この二冊を分析( ..)φ
母子二人、
厳しいお財布事情でも、誰かを羨むわけでもなく清々しいほど明るい。
娘は母を誇りに思い、母は誰よりも逞しく娘を思う。
「さよなら田中さん」は、
忘れてた温かいモノを「ハイ♪」と手渡された感じだった。
読後感は、澄み切った青空のような気分。
5年後、、
鈴木るりかは、どんな光を帯びた物語を書くのだろう。。と
好々爺のように目を細めていた。
が、
ワタシの目は超節穴だった。
るりか様は、
健やかな身体と頑丈な心で、
「さよなら田中さん」をとんでもなく深く掘り起こしていた。
14歳から17歳というモヤモヤした思春期の真っただ中で、、
◇続編「太陽はひとりぼっち」~◇
続編「太陽はひとりぼっち」では
主人公花実は、小学生から中学生へ。
母と娘は、揺るがない絆で、貧乏ながらもいつも笑って暮らしていた。
中学生になった花実の心のモノサシは、
小学校で生徒たちにドン引きされた、木戸先生の独り言のような言葉だった。
木戸先生の言葉は、
花実が対峙する現実の複雑さを、金の斧、銀の斧のように切り開き、
思春期の心の襞に、成長の証のように刻み込んでいく。
ところがある日、
母と娘に黒い染みのような隠された過去が見え隠れし始める。
その黒い染みの表面は読者に見せるものの、根っこは明かされぬまま。。
そして物語は終わった。。と思ったら、第三弾「私を月に連れてって」が出た。
◇エッーーーーー!?第三弾「私を月に連れてって」◇
ハッキリ言って、第三弾の衝撃は大きかった・・・
色んな現実が迫っても、それを母娘は乗り越えてきた。
るりか様は、ココで超難問を提示した。
「さよなら田中さん」~「太陽はひとりぼっち」と、
曇りのち雨でも、
物語は必ず大きな青空を魅せてくれていた。
それが最後の下りから、黒い染みを色濃く落とし始めた。
読んでいる途中から、
田中さんの母の太い言葉の数々が、浮かんだ。
ゲッ、、、、、、
ココに辿り着くための布石が打ってあったのかいな、、と慄いた。
るりか様、この後どうするの・・・と思いきや、あっという間に読了。
そして
この物語は、きっとココで終わらないはず。と思い込むワタシがいた。
💙gumrieのささやき💙
鈴木るりかさんが、凄過ぎる。
14~17歳という思春期は、楽しくもあるが、自分の事で複雑怪奇。
綺麗な子や可愛い子に、どす黒い嫉妬をしたり。
親への感謝なんて遥か彼方に押しやり、
顔のパーツの不出来さを嘆き、親を恨んだり。
雨の日の長くつに入る己の脹脛の太さに絶望したり。
目の前の日常で、いっぱいいっぱい。
なのに
るりか様は、村上春樹氏のように物語を着々と創り上げていく。
ワタシが思うに、
晴れ渡った物語に、理不尽な黒い染みを落とすことが出来る人は、
健やかな身体と
強靭な心を武器として持っていないと、描けないものだと思っている。
村上春樹氏もそう。。
だが全く違うのは、17歳だということ。
るりか様の強靭な心が、どう向かうのか、、
次作をひたすら待ちたい。
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鈴木るりかさんは
村上春樹氏と真逆のストーリーテラーです。
こう来たか、、と驚き
底力をみたきがしました。
是非読んでみて下さいね(*´꒳`*)
コメントありがとうございます♪
感謝💙
わたしはさよなら田中さんを読んで、魅了された覚えがあります。
続編があるんですね。
読んでみます。
楽しみな作家さんですね。
教えていただいて、ありがとうございました。