ギター練習日誌~Guitar Practice Room~

音楽/ギター考察/季節の歳時記

ライブ盤「Smoke on the water」の”あそこのF音”

2022年06月13日 08時20分23秒 | ギター/Guitar

大人になり初心者の頃分からなかったことに決着をつけるかのように

耳コピーをして再練習している日々・・


そんな時ふと「Smoke on the water」の”あの音”のことを思い出した

 

     🌿  🌿  🌿

 

有名なイントロ部分のTAB譜(↓)

ギター始めた頃はどう弾いてるのか見当もつかなかったので

みんなそれぞれ違ったポジションで弾いていた、、

 

(※以下 Key:Gm ~調号省略)

3番目のこれ(↑)が一番スタンダードだった気がする

当時は本人演奏映像が入手困難な時代だったせいか楽譜、音楽雑誌でも様々なTAB譜が

存在していた・・( ↓ こう書いてある本もあった)

まぁ自分的にはここをどう弾くか?にはあまり関心はなくて

そんなことよりも気になっていたことは

確かライブ盤の「ギターソロ直前のイントロリフ部分」で”変な音”が鳴っていた

それはこんな感じの「Fの音」だった

(当時この「謎のF音」が一体なにものなのか?・・は初心者の自分には知る由もなく...)

 

もし仮に「F音」が誤って鳴ってしまったとするならば

可能性としては「隣の2弦6フレット」を触ってしまった、、とか?

でも1本弦の音にしては迫力がある、なら2本弦?となると隣の「3弦6フレット」を

一緒に鳴らしてしまった?・・でも弾いてみるとなんか違う

和声的に2弦6フレットと合う音は3弦5フレットだろう、でもそうなるとギターの場合

1フレットずれるので押さえにくい、それに”この局面”にわざわざそんなポジションを

一瞬組みこむだろうか?・・と疑問は続く、、

 

・・と、別の日に友人からこんな話を聞いた

「このリフは2本一緒に弾いてるけど細い弦の音がメインだからそっちをよく聴かせるように

全部アップピッキングで弾いてるらしいよ・・」

勿論当時のことだしその友人にはなんの根拠もなかったとは思う・・

そしてこれを確認したこともないし今あえてするつもりもない

 

でも時を経てそれが考察のヒントになった

 

~数年後~

 

もし、このポジショニングで全てアップピッキングで弾いていて、

右手が誤って弦1本分ずれてしまったら、こうなるのではないだろうか?( ↓ )

 

・・こう考えた時、何かが附に落ちた

 

真実がどうなのか?は、もうどうでもよく、ギター弾きとして、この考察がそれなりに理に適っていたので

自己満足してしまった、、

 

後日、知り合いのクラシックギタリストさんの言葉も、、、

 

「このリフを弾くとき左手はバレー(セーハ)で押さえてるから最後の「4、5弦10フレット」を

弾こうとした時に「3、4弦」も押さえてる感じになってるので右手次第で鳴ってしまうのは

いたって自然な出来事、、

そして、全てアップピッキングで弾いていて、ライブ演奏時の出来事ならばなおさら・・」

 

となるともう・・

 

とりあえず初心者時代からの長いモヤモヤが自分の中でスッキリしたという話

 

 

さて、真実はどうなのか?

 


「Beleza Pula」のギターソロとオルタネイトピッキング

2022年06月12日 12時32分31秒 | ギター/Guitar

 

 

高中正義さんのアルバム「BRASILIAN SKIES/ブラジリアンスカイズ」よりBeleza Pula/べレザプーラ

(♪5:00~あたり)のギターソロ

 

初心者の頃全く弾けなかったむずかしく、とてもカッコイイギターソロ

あの頃はラテン音楽もブラジルのこともサンバ、ボサノバも・・全く知識がなかった(幼少期)

のちに人生を変えるほどに”ドはまり”するラテン音楽・・

 

ソロは2回あって有名なのは2回目だけど1回目のほうが難しい(気がする)

TAB譜は2回目のソロの出だし部分

要はここを「どういうピッキングで弾くか?」という考察

 

(※以下 Key:E ~調号省略)

 

①が前のブログ記事でいってた「まちがったオルタネイトピッキング」

②③は同じだけど③は丁寧に「カッコ内のように空ピック(空振り)するんですよ」と

説明してくれている表記

 

続いて2~3小節目

特に3小節目は左手の動きからすると絶対に①のほうが弾きやすい!

オルタネイトだとアップピッキングで弦移動の連続となるためミスしやすくなる

 

このソロを練習している時いつもこう思ってた・・

 

「生真面目にオルタネイトピッキングを守り続ける必要があるのか?」

 

でも目指していたご本人がそのように弾いているのだから”同じ技術を身につけよう”とする

努力は決して無駄ではないはず

 

でも知り合いは①のピッキングで弾けるようになっている

自分はオルタネイトで未だミスピックしてる

 

 🍃 🍃 🍃

 

ちなみに、このソロを①のピッキングで弾くことがまちがってる、と言ってるのではなく

①のピッキングをオルタネイトピッキングと言うのが間違い、という話

 

自分の弾きやすいピッキングを工夫するのは良いことだと思う

自分もリッチーのソロを弾くときはあれこれ考える・・

(ところがなぜか高中さんの時だけはこだわってしまう)

 

 

 

       🌿 🌿 🌿               

               🌿 🌿 🌿

 

でもこんなことも昔の常識であって、今となっては古い概念の一つとなってしまうのだろうか、、

 

こういう話を雑誌でよく目にしていた70年代、、その後イングヴェイのエコノミーピッキングがギター界を

席巻してオルタネイトじゃ間に合わなくなり超絶技法大航海時代となり究極の合理性を追求してゆき・・

 

「どう弾いたっていいじゃない」といってしまえばそれまでの話なのだが、、

 


【初級ギターレッスン】「オルタネイトピッキング」のこと

2022年06月11日 20時34分40秒 | ギター/Guitar

ギター始めた頃よく聞いた言葉、、

「正確なオルタネイトピッキングを心がけ云々~」

「ダウンとアップ・ピッキングの交互で云々~」

なんとなくオルタネイトピッキングとはダウンピッキングとアップピッキングの交互、繰り返し

というイメージが染みついていた

 

そんなある日の話

オルタネイトピッキングを熱心に練習してる友人が①のように弾いていた

「あれ?それってオルタネイトピッキング?」

「そうだよ!だってダウンとアップの交互でしょ?」

その人はオルタネイトピッキングを正確に守ってる!と自負していた

確かにオルタネイトピッキングの定義は「ダウンとアップの繰り返し」

 

でも結果は②が正解💡

 

「鳴ってる音」をそのままダウンとアップの交互で弾くのではなくて

楽譜上の「休符」も意識して「空ピック」つまり「空振り」も含めて

ダウンとアップの交互で弾いてゆく

16のコードカッティングと同じ要領、、

 

       🌿 🌿 🌿 

 

「そのフレーズをどういうピッキングで弾くか?」

 

・・は人それぞれだったりする。

けど

「このフレーズはこう弾いた方がいい!」

というのも存在する

「アーティスト本人がどう弾いてるか?」

というのもある

「難しくて弾けないからカンタンにする」

という手もあれば逆に

「”あえて”その選択をした!」

というケースもあるだろう・・

 

「ピッキングなんてどう弾いてもいいんじゃない?」と人は言うけど、、

 

ちなみに高中さんはラテン系というのもあってか

どんなフレーズもオルタネイトピッキングで弾いている

 

フレーズによっては逆に弾きにくくなってしまうけど

「さすがにこのフレーズは高中さんオルタネイトじゃないだろう・・」

と思って後日確認してみると”しっかりオルタネイト”で弾いていた

なので自分も頑なにオルタネイトピッキングで練習するクセがついてしまった

 


ちなみに高中さん以外、特にロック系の曲を弾く場合は全くといっていいほどオルタネイトに執着が沸かないのは

不思議・・


 

こだわりをやめればいいだけの話なのだが「オルタネイトだと誰も弾けない難解なフレーズ」

ならまだしも、高中さん本人がそう弾いている曲に関しては「そう弾くのがホントの正解!」

と、思ってしまう

 

故にこだわりが抜けない

 

どういうピッキングで弾くかは人の自由

 

でもラテン系の”リズムが鋭い曲”などはノリ、ビート感を出すために空ピック入れて

オルタネイトで弾いた方が良いのかな、とも思う

       🎸

16のコードカッティングを空ピック入れないで弾いたら・・・

(ちょっと、ダサい、、)

       🎸

自分にとって高中さんの曲(おもに初期のラテン系バリバリ時代)は

”リズムに乗る” ”パーカッシブな演奏”なイメージがあるので

やはり左手よりも右手の方に比重を置いてしまっていた

 

一瞬「これってドラムのリズム練習?」と感じたこともあった

 

左手で”弾けた感”を味わうよりも、

右手でビートを刻んで”リズムに乗った感”を体感するのが

自分にとっての「高中MUSIC」なのかもしれない

 


【初級ギターレッスン】クリシェの話

2022年06月11日 14時52分34秒 | ギター/Guitar

コード進行の中でクリシェがどう活用されているか?、、の考察

Key:Cでのコード進行

このコード進行、カンタンにいうと「Dm-G-C」というもの

4和音にしてちょっと大人っぽくすると「Dm7-G7-Cmaj7」となる

 

さらにテンションなるものを加えて複雑?にするのがジャズ、フュージョンの世界

 

ロック少年だった自分には当時なんのことやらさっぱりわからなかったテンション

 

そんなテンションコードをうまく使うと「クリシェ」が生まれてコード進行がより美しくなる

 

①はギター弾きがよく使うであろう基本形ポジション

②は2コ目のG7に♭9thの音を加えることによって1弦5-4-3フレットと半音下がりの流れが

生まれたパターン。1弦を意識して弾くとその違いがわかる

③は1弦6フレットA#音を#9として1弦に半音上がりのラインを作った②の逆パターン

④はボサノバによくでてくるカタチ。2弦に半音下がりのラインになっている

 

・・ちなみに昔TVで見かけたとてもお洒落な「お正月」のコード進行

上は普通のコード進行、「お正月~」の「つ~」でCコードになる

 

そして下はクリシェで半音のラインが作られているパターン

 

弾いてみると違いは歴然、、

 

 

・・奥深い音楽への興味と探求・・

 

考古学の発掘作業のようでもあると感じた


高中正義さんの「READY TO FLY」コードと和声の勉強

2022年06月11日 09時43分16秒 | ギター/Guitar

高中正義「READY TO FLY」コードと和声の勉強... guitarpractice

 

初心者の頃は単に丸々耳コピーしていたのでいわゆる「和声」というものを知らなかった

ギターソロを練習する時はソロパートしか聴いて(弾いて)なかった

しかし大人になるにつれ、バッキングも意識するようになりコード進行に目を向けるようになった

ロックの場合「ルートと5度」の弾き方だけだったのがフュージョンになると難しいテンションコード

なるものがでてきた

弾き語りで使うシンプルなものではなく、押さえにくい難しいものだったが大人っぽくなったり

お洒落になったりした

 

そんなことを知り時を経て今改めて、高中正義さんの名曲「READY TO FLY」の3連符部分を

「コードとメロディの関係」を意識しつつ、紐解いてみようと久しぶりにギターを手に取ってみた・・

 

 

なんだか初心者の自分に対して答え合わせをしてるみたいな

 

少し妙な気持ちでもある、、