【TAB譜/コード進行】ショパン「ノクターン 第10番」

2023年02月10日 14時44分44秒 | ギター/Guitar

  🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 【supplement..】 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 🍀 

 

※基本”ポジションを忘れた時に確認できるようにするため”に始めたTAB譜制作..

Basically, I'm making a tab score so that I can check it when I forget the position

 

五線譜の表記で原曲と違う点などは(ソフト上作れないこともあるしそこまでこだわって譜面制作をしてるわけでもないので)割愛するようにした

I have omitted the points that are different from the original song in the notation of the staff notation because it may not be possible to make it due to the software.

 

ただTAB譜だけだとなにげにわかりづらい

but It's hard to understand if it's just a TAB score

譜面が読めなくても五線譜があるだけでなんとなく補助になってる(気がする..)

Even if you can't read the staff notation, it's better to have it for some reason.

              (※上記は原曲の”5連符部分”・・自身のソフトでは作れなかったのでこのように記録..)

 

 

・・そんな思いが常に頭をよぎり

Such thoughts always cross my mind

 

「どこまで省略するべきか..」を気にしながらのTAB譜制作は続く、、

TAB notation production while worrying about "how much should be omitted.."

 

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【コード進行】

♪2:33~2回目  Key:F#m(#3つ)


F#m     Bm     C#7sus4 C#7     F#m

C#7      F#m D     C#7    F#m F7

A          C#7


F#m     Bm6        C#7          F#m

C#7      F#m D    C#7     F#m F7

A          A7


A7       D      A/C#      D

B7       Em     B/D#     Em


A7/C#        D        G#7/C       D♭

G♭7/B♭   F7/A      E7/G#   E♭7/G 


Key:A♭(♭4つ)

A♭  

 ~


 ~

A♭      D♭     D♭m

A♭

 


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※annotation 1

小節のアタマの音(☆印)はトリル

クラシックの楽譜ではTrやギザギザマーク?でしか書かれていないケースもあるが

”曲のスケール”の音に沿って前後の音を選択、、

※annotation 2

ピアノでショパンを練習し始めて気づいたことは”トリルのタイミングが2パターンある”ということ

ロック畑にいた頃は考える必要のなかったことだが「主音にタイミングを合わせるかどうか」ということで

⇩の☆印の場合リズム的に

「2拍目のアタマ」のタイミングでトリルをはじめるか?

「2拍目のアタマ」にトリルし終えるか?・・の違い

この弾き分けはとても勉強になる(ピアノ演奏家によっても違うので聴き比べてみると興味深い..)

※annotation 3~4

メロディ(TAB譜上では1弦)が半音で下がってゆくのも印象深いが

この曲で気になったのはむしろ内声のすばらしさ

TAB譜上では3弦に記してあるがこのメロディだけでもとても心地よくせつない

メロディ(トップの音)と内声(真ん中の音)とベース(一番低い音)の紡ぎ出す和声(ハーモニー)

・・これがクラシック音楽は絶妙で、ロックギターの速弾きしかしてこなかった自分にとっては

音楽の楽しみ方としてとても新鮮なことだった

そしてそれこそが”音楽”と思うようになり、以降”和声”を楽しむ、勉強することが(=イコール)音楽となっていった

(勿論それだけではないし人それぞれの楽しみ方はあるが)

※annotation 5

メジャー・キーに戻ってから曲終わりまでの展開、、

ここからは録音中アドリブというかフェイクで譜面をくずしてチョーキングやハンマリング、スラードなどを加えて若干自由に弾いている(1993年当時)ので今聴くとどう弾いているかわからない箇所あり、、

☆印の音は原曲では”ターン”と呼ばれる装飾音が付いている(アルファベットのSを寝かせたような記号)

ここではこのように弾いている(0:51~)

※annotation 6

32分音符&3連符の箇所は原曲では「7連符」となっている

自身のソフトでは再現できなかったのでやむなくこのように記録、、

※annotation 7

☆印の箇所、原曲では「3つの装飾音~トリル~2つの装飾音」となっている

音源ではこのように弾いている

最初の3つが装飾音、真ん中の5つが2回のトリル、ラストの2つが装飾音

速い場合はトリルを1回(真ん中5つを3つ)にしてみるのも手段

※annotation 8

アタマの5つの音は原曲では「5連符」になっている

その後1弦16フレットの直前に原曲では装飾音が1つ付いているので

このように弾くのが正解。

タイミングをよく考えないといけないし速いので5連符と混ざってしまう

だが作曲者本人が譜面上で「この音は装飾音、この音は本来の音・・」とおっしゃっているのだから

なるべくそれに沿えるようにこだわって練習したいところ、、

 


「鳴ってる音を単にまとめて全部弾けばいいというものではなく

”気持ちの中で”どこで区切るか?ということがとても重要・・」

 

ということをロックからクラシック(ピアノ)音楽に移って学んだ大きなことの1つ、、


 

・・ただ自身の音源を聴き直す限り装飾音ははっきりとは聴き取れない..

 

そしてこの箇所は2回でてきて、自身の音源では1回目このように弾いている(これは指グセでのアドリブだろう..)

あと細かいことを言えばその後の3連符も原曲では音価が違っていたりするが演奏もアドリブで音符の長さは毎回変わっているので・・その辺は割愛

 

※annotation 9

ここはピアノ原曲で聴いているとベースラインが印象的で耳に残る

※annotation 10

小さな装飾音がたくさん付いている箇所

 

なるべくギタリスト感覚を消してピアノ曲を練習するように心がけていた当時の自分が唯一ギタリスト感覚で

処理したフレーズ(音数増えてあとでもう一回出現する→※annotation 13)

※annotation 11

  (※annotation 8と同じ)こちらが”5連符”で弾いてる箇所

※annotation 12

  (※annotation 8と同じ)ベースラインが美しい箇所

今聴くとチョーキングや音価のタイミングを1回目と変えている・・

※annotation 13

一回目よりも”ギタリスト感覚”をだしてみた

(余談だが録音に使用したのはネックが太めのFender ST 54)

※annotation 14

原曲では「5連符」

自身のソフトでは作れなかったのでこのように記録

 

※annotation 15

5連符直後は装飾音がなければこのような2音だが

原曲では「3つの装飾音~トリル~2つの装飾音」となっている

(※annotation 7と同様に)ハンマリング、スライドなどを駆使して挑みたいフレーズ

 

その後動画では(小節内に音が収まらなかったため)前の小節にはみだしてしまっているが

(♪1:56~部分)

実際は「9連符~1つの装飾音からの1弦16フレット」となっている

                        ※”1弦16フレットの音”にかかっている装飾音

小節線の位置が違うので音符達を右にずらすと・・

ソフトの都合上原曲通りには記譜できずアタマの9連符は32分音符になってしまっている、、

※annotation 16

ラストはⅣmのこの感じ

一番最後の和音は原曲では「音符の左に縦に波線のアルペジオの指示」になっている

フェルマータも付いているのでギターなら左手でコード押さえたまま右手で6弦から1弦に向かってゆっくりと

「♪ジャララ~ン」と弾く”あの感じ”だ

 

 

 

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「まるでトリックアート?」・・ショパン「ノクターン 第10番」 - ギター練習記録~Guitar Practice Room~

この曲を聴いた時、不思議に思った点が1つある、、この曲はキーが「A♭→Fm→F#m→A♭」だ進行としてはA♭というメジャー・キーで始まりFmという平行調のマイナー...

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トリックアートのようなクラシック音楽~ショパン「ノクターン 第10番」

2023年02月10日 12時20分56秒 | ギター/Guitar

この曲を聴いた時、不思議に思った点が1つある、、

 

この曲はキーが「A♭→Fm→F#m→A♭」だ

進行としてはA♭というメジャー・キーで始まりFmという平行調のマイナー・キーに転調してドラマチックになる

その後強引?にF#mに半音上がって転調しさらにドラマチックに拍車がかかってゆく・・という曲の構成

 

ただ問題はここから

 

曲を聴きながら追ってゆくとわかるのだがFmの部分とF#mの部分は一見同じ”型”に見える

つまり「半音上がって同じことをやってる」と思いながら聴いていると

その後曲は何もなかったかのように曲アタマと同じカタチのA♭メジャー・キーに戻り自然に終ってゆく

 

その時の自分は何も疑問を感じなかった・・

 

後に「あれ?これってなんか変じゃないのか?」となるのだが、、

 


 

この時のことに関連して思い出した”ある出来事”があった

 

「以前”遊園地”で体験したトリックアートのアトラクションだ」

 

そこは一軒家になっていて中をまわるのだが様々なトリックが用意されている・・というもの

中でも一番心に残っているのが出口を出たらそこは高台の場所で、見下ろすと入口があった

つまり入場者は一階から入って中を巡り気づかぬうちに二階に誘導されていた・・という結末

勿論家の中で階段を上った記憶はない・・

 


 

この曲は「A♭→Fm→F#m→A♭」だ

「A♭→Fm→A♭」なら自然な流れで理解できる

だが「A♭→Fm→F#m~」ときたら自然な流れならば「A♭→Fm→F#m→A」になるのではないのだろうか?

ところがこの曲は”すました顔して”「A♭→Fm→F#m→A♭」と終わっている

「A♭→Fm→A♭」と自然に(違和感なく)進むことはできる。なぜなら”平行調”だからだ

ところが「F#m→A♭」となると話は変わってくる

 

「半音上がってF#mになったのならその平行調のAメジャーで終わってるはずじゃなかったの?」

 

・・という疑問

 

”すました顔して”気づかぬうちに半音転調していたのだ

そしてあたかも「普通に転調繰り返して曲が終わっただけですけどなにか?」・・とサラッとしている

 

当時まだ音楽初心者だった自分にとっては

 

「クラシック音楽は作曲家の腕前で様々な”トリック”が隠されているトリックアートのようなもの」

「トリックに気づいてない曲はまだたくさんある・・」

「まるで考古学の遺跡の発掘作業のよう」

「ピラミッドのように現代を超える過去の技術がまだまだ眠っている・・」

 

と夢とロマンを見出すきっかけになった貴重な一曲

 


 

【追記】

 

勿論今の自分はそのトリックを解明済みだが

 

手品同様タネは知らないほうが面白い

 

夢と希望とロマンは大事にしておいたほうが

 

幸せかもしれない・・

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