巨人・ラーメン・相撲と私

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金沢兼六園「「唐崎の松」と明智光秀

2006年01月10日 | いいねえ!この風景!
   雪に覆われた兼六園、とても感動しました。

   この「唐崎松」は、13代藩主前田斉泰(なりやす)が琵琶湖畔の唐崎から種子を取り寄せて育てた黒松だそうです。ここまでは、パンフレットに書かれていることですが、「国盗り物語」(司馬遼太郎著)にも「唐崎松」の事が書かれていました。ご紹介します。

   1571年、比叡山延暦寺を焼き払った信長は、その後の抑えとして、「明智光秀」に琵琶湖西岸(比叡山の東側山嶺)の坂本に城を築くように命じた。

   坂本の湖岸に唐崎という土地がある。復古趣味の豊かな光秀は、古今集に詠まれている、いまはない「唐崎の松」を何としても植えたかった。湖北(当時はまだ浅井の領地)で姿のいい松を見つけ、軍隊を要して松を運んできたそうだ。その時浅井軍に襲撃され負傷者を出した。

   いま織田軍は、東西南北に蜂起した敵のために悪戦苦闘しているのに、松掘りのために兵を出し、さらに負傷させたことに信長は激怒したそうだ。そこまでして植えたかったのだろう。

   あらゆる能力に長けた光秀は、築城の才能にも恵まれていたそうだ。攻防としてだけでなく、景観としても見事な城を築いた光秀は、即興の歌を詠んだ。

     我ならで  誰かは植ゑむ  一つ松
        こころして吹け  滋賀の浦風             『国盗り物語(四)』(司馬遼太郎著)より
     

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2 コメント

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やりますねえ (tera)
2006-01-11 18:42:11
極寒の兼六園の雪景色、見事でしょうね。歴史とからめた記事、とてもすばらしいです。またジャンルが増えましたね。
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Unknown (巨人・ラーメン・相撲と私)
2006-01-11 22:13:02
   ありがとうございます。



   銀色に染まった兼六園の茶屋で、団子を片手に抹茶を頂きました。最高でした。
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