巨人・ラーメン・相撲と私

人生色々。議論反論も色々。たくさんの投稿お待ちしています。風景写真、競馬予想もやってます。

春場所(九日目を終えて)

2006年03月20日 | 相撲人気復興委員会★
   朝青龍、白鵬が9勝。栃東は早くも2敗。(普天王は7敗)

   今夜のテーマは、「朝青龍の調子の見分け方」です。彼が絶好調の時は、立ち合ってから勝つまでに、相手に何もさせない。言いかえると、相手に絶対に上手を与えずに素早く勝つ。彼はそうやって今まで勝ってきました。彼の長所は、スピードとあの素晴らしい負けん気です。

   九日目までを振り返ってみると、半ばから変わってきました。それは相手に上手を取られながらも勝っています。そう、上手を取られているんです。すなわちスピードのキレが落ちています。初場所もそうでした。

   力士としては大型ではない朝青龍は、まわしを取られると不利になります。まわしを与えると不利になる力士との対戦が、まだまだたくさん残っています。明日の琴光喜戦は分がいいが、琴光喜が左の上手を取ると面白くなる。

   朝青龍のそんな所にも注目してはいかがでしょうか。

栃東優勝記念・玉ノ井部屋紀行(初場所千秋楽を終えて)

2006年01月23日 | 相撲人気復興委員会★
   1月22日(日)、私は3時に仕事を切り上げ、急いで駅へ向かった。向かう所は「両国国技館」。何場所ぶりになるだろうか、待ちに待った日本人力士の優勝に、どうしても興奮を抑えきれなかった。朝青龍が嫌いなわけではないが、まもなく沸点に達する日本人としてのDNAを抑えることはできなかった。まだ決まったわけではないが、栃東の優勝パレードを見るためであった。

   国技館に着いたはいいが、案の定入場券完売の為、中に入れず。両国周辺の飲食店ならば相撲の放映くらいはしているだろうと思ったが、意外とない。しかし、ちゃんこ屋ではきちんと放映されていた。

   店に入ると、琴欧州と白鵬が土俵に上がった頃だった。ぎりぎりセーフ。四人用の席だったが、テレビがよく見える位置だったので、遠慮なく一人だったが座らせて頂いた。とりあえず生ビールを注文。

   すると、子供連れの夫婦が店に入ってきた。テレビの見づらい位置しか空きがなく、いかつめのひげ面の旦那は店員に「こんな席じゃテレビが見えねえ」とか何とか文句を言っているのが聞こえた。私と全く同じ考えで店に飛び込んできたとみて、テレビを見るにはこの上ない、自分のテーブルに案内した。するととても喜んで座ってきた。私も一人だったので、非常にうれしかった。

   意気投合した私達は、栃東の優勝も手伝って、次第に酒もすすみ、気が付けば本来の目的である「栃東のパレード」(6時半開始)を忘れ、ハッと思い時計を見ると、時計の針は7時を指そうとしていた。皆で急いで皿とコップを空け、国技館に駆けつけたが、先程のにぎわいが嘘のように静まりかえっていた。

   しかし、「そうだ玉ノ井部屋まで行ってしまおう。」と皆の心は一つになっていた。だが場所が分からない。運良く通りがかりのおじさんに教えてもらい、タクシーで20分ぐらいだと言っていた。それを聞いた我々は、迷うことなくタクシー乗り場に向かった。なぜか小学2年の男の子もノリノリだった。
 
   どう考えても20分以上かかっていたが、何とか玉ノ井部屋の近くに到着した。しかし、部屋とは逆の方向へ群衆が流れていた。またしても終わった後か。不安になった。しかし意外にも部屋の周りには人集りが出来ていた。若い衆に聞くと、大関は後援会や記者に囲まれて出てこられないと言っていた。

   ここまで来たのだからと、関係者のフリをしたり、中に入ろうと色々試みたが、さすが相撲部屋だけにガードは固かった。だが若い衆と色々話したり、たくさん写真を撮ったり、大関が割った樽の酒を飲んだりと、意外と楽しめた。上の写真はその時の様子です。

   そうこうしていると、こんな話が聞こえてきた。大関はNHKに出演する為、車で移動するらしい。「やった。会える。それだけでも来た甲斐がある。そうだ。このブログの為にも、素晴らしい写真を撮るぞ。」と意気込んだ。

   大関を待っている間、混雑を想定して、何度も写真の試し撮りをした。しかし、大関が出てくると先程の練習などまるで役に立たないほど、押しくらまんじゅうになった。とにかく栃東に「おめでとう」とか「来場所も頑張れ」とか「日本の宝だ」とか訳の分からんことを叫びながら、シャッターを何度も押した。大関を乗せた車はさっさと行ってしまった。

   栃東に夢中になっていた私は、我に返った。「いったいここはどこなんだろう」そして「どうすれば帰れるのか」と。

   目の前に交番があったので、私はそこへ聞きに行った。そして先程の夫婦と子供とは、近くのコンビニで待ち合わせた。聞き終えて、コンビニへ向かうと、見覚えのある車が、コンビニの駐車場から出て行くのが見えた。先程NHKへ向かったはずの、栃東を乗せた車だった。部屋からたった50mのコンビニで買い物するとは、考えもつかなかった。ああ、私もコンビニに行っていれば握手ぐらいはできただろうに。見事大関に肩すかしを食らってしまった。

   「西新井」行きのバスに乗り、ようやく電車に乗れた。私の目的地は浅草だった。夫婦と子供は、途中の「北千住」で下りた。電車が走り出したが、3人とも私に手を振るのを止めなかった。小学2年の子の寂しそうな表情は、今でも忘れられない。ドラゴンボールの話で、私とかなり盛り上がっていたのだから無理もない。私と別れるのを残念に思ったのだろう。そんな顔をされると、私にもこみ上げてくるものがあった。「今生の別れになるだろうが、さようなら。立派な力士になれよ。」私も懸命に手を振り返した。あの子がちゃんこ屋で、「僕は力士になるんだ。」と言っていたのを思い出しながら。

   そんな感慨にひたりつつ、カメラに記録された写真を見た。しかし、どこを探しても、栃東の写っている写真は一枚もなく、その代わりに、おばちゃんの後ろ姿が写った写真は何枚も収められていた。   

   

頑張れ栃東!(初場所14日目を終えて)

2006年01月21日 | 相撲人気復興委員会★
   明日いよいよ千秋楽だ。混戦となった今場所だが、優勝は1敗の「栃東」か2敗の「白鵬」(写真左)に絞られた。

   プレッシャーがかかると慎重になりがちな「栃東」だが、今場所は立ち合いに迷いがなく、自分の相撲に徹している。いいぞ!頑張れ栃東!

   今場所は客の入りも良いそうだ。「琴欧州」が大関に昇進し、相撲界全体が活気づいたように思う。気力の有無で非常に左右される相撲はとても面白い。是非皆様も栃東の勇姿をご覧下さい。

      

注目!九州場所予想

2005年11月13日 | 相撲人気復興委員会★
   いよいよ今日から九州場所が始まる。注目は、「朝青龍」の7連覇、「琴欧州」の大関昇進、そして「稀勢の里」対幕内上位力士である。

   「朝青龍」は、スピード・相手の得意な形にさせないうまさ・とっさの判断力が優れている。しかし彼の1番の長所をあげるならば、「負けん気」である。勝負の時には勝負に徹し、優勝した時にはとてもかわいい笑顔で喜びに徹している。気持ちの良い人間だ。ただ、体が小さいので「岩木山」や「琴欧州」との対戦は危なっかしい。

   「琴欧州」は、立ち会いで低くあたりすぎてハタかれることも少なくなり、緊張しすぎなければ大関昇進は確実だ。立ち会いでガツンとかちあげ、まわしを引けば向かうところ敵無しだ。

   恐いのは「白鵬」。怪我をしながらも何だかんだ勝ち越してきた。今場所からはほぼ万全の状態で望む。あっさりと信じられない負け方をする時もあるが、あの「貴乃花」を思い出させる柔らかい相撲は、優勝争いに食い込む可能性は大きい。

   外国人力士ばかりが注目される中、我ら日本人力士にも明るい日差しが見える。その一人は「普天王」だ。上位に土を付ける可能性は大いにある。しかしインタビュー等で調子に乗りすぎる。カメラを向けられると、調子に乗るスポーツ選手で大成した人はあまり見たことがないので、横綱昇進とまではいかないが、今後楽しみな力士だ。

   ここからが非常に重要です。横綱への期待が高まる日本人力士がいる。「稀勢の里」だ。彼は「貴乃花」に続く史上二番目の最年少新入幕力士である。腰がしっかりしていて重く、柔らかい。相撲に対しての謙虚さも画面を通して伝わってくる。入幕してから勝ち越し負け越しを繰り返してきたが、これには理由がある。「目先の1勝にとらわれず、3年後に強くなることにこだわっての結果」だそうだ。「貴乃花」は新入幕から幕内上位にあがるまで1年かかっている。その間に十両にも落ちている。さらに横綱になるまで5年かかっている。皆様、私と一緒に「稀勢の里横綱昇進物語」を見ていきましょう。

   ◎琴欧州
   ○朝青龍
   ▲白鵬
   △魁皇
   △栃東
   ☆普天王

   若・貴・曙・武蔵丸が引退し、「朝青龍」の独走が続いたが、これから優勝争いは分からなくなり面白くなるだろう。忙しい方は、深夜NHKで放送されているダイジェストをビデオに録画し、ご覧下さい。相撲最高!