やっぱり土曜日はいつも主婦するアタイ。今日も天気がええから布団干して洗濯して…。
その合間にこうしてブログ更新してます。お題は『オクラホマ!』です。
言わずと知れたロジャハマ(リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン2世)の初のコンビ作にして、
結果的にこのコンビの最大のヒット作(2212回の当時ダントツのBWロングラン記録。14年後に登場した、
『マイ・フェア・レディ』まで塗り替えられなかった)になった作品です。
今まで『南太平洋』『王様と私』『サウンド・オブ・ミュージック』辺りは観たことがあって
(勿論全部映画版だけどさ…)、どれもかなりお気に入りの作品だったりするんですが、
これとか『カルーセル』といった、先の大戦中(驚くべき話ですが…こーゆー話する度に、
こりゃ日本負ける筈やわーと溜息をついてまうアタイ…orz)に初演された初期作品については、
最近になるまで何故か観る機会がなかったんですよねえ…なんか知らんがあらすじ的に、
ピンとくるものがなかったせいか、TS○TAYAとかで見かけてもスルーしてたからなんでしょうねえ…。
あらすじはこねえなカンジ。ただアタイ的には、ここで触れられてるカーリー・ローリー・ジャッドの主軸の三角関係より、
あれでは省略されてるローリーの友人(従姉妹と書いてあるサイトもあったけどそうなん?)のアド・アニーと、
カーリーのカウボーイ仲間のウィル、そして行商人のアリ・ハキムといった面々の、
サイドに挟まれたコメディタッチの三角関係の方に目が行ってましたのよ。
特にアド・アニーたんがねえ…おつむがゆるゆるで、お脳をほっぽって体だけ成長したようなカンジの女の子だから、
男たちに誘われてもほいほい付いていって、今そばにいてくれる人=あたしの一番好きな人と、
短絡的に考えちゃう貞操観念という概念すら存在しない頭の中。
アメさえあげりゃ誘拐犯だって拉致り放題な、別な意味で危険なカンジの女の子です。
どうやらあたいはこーゆースレてないおばかさんに萌えてしまうらしいわあ…。
余りの万事にわたってのおぼついてなさにどうもほっとけなくなってしまうのよねえ…。
また演ってるグロリア・グラハム嬢が絶妙でねえ…。あの間の抜けたファニーフェイスと、
ふにゃふにゃした喋り口調、調子っぱずれの歌い回しがなんかすげえかわえくて。
特にランチボックス・ソーシャルの場面の、なんだか50sしちゃってるポニーテールにでっかいピンクのリボンっていでたちが超キュート!
あんまりかわええんでぐぐって調べてみたら、この人、50年代のハードボイルド系映画の、
代表的なヴァンプ女優の一人で、この映画から3年前の『悪人と美女』でオスカーもゲトしてる人なんですと。
どおりでキャットファイトが上手い筈やわ…。あんな抜け子ちゃんなカンジで男を篭絡してたのかすぃら?
さとう玉緒の皮を被ったコンドリーサ・ライスを目指すあたいとしては、是非見習いたい所やわあ…。
さて、そのアニー&ウィル&ハキムの三角関係ですが、補足としてあげておきますと…
アニーは元々ウィルと恋仲やったんですが、判事をやってるアニーの父親(ガチで過保護)が、
カウボーイの事を毛嫌いしているせいか(農民とカウボーイの仲が悪い事に付いては話の中で度々出てきますが、
この人はその最右翼やったりします)2人の結婚は許して貰えず、娘を嫁にしたけりゃ50ドル作って来い
(宵越しの金は持たんカウボーイにはムリやろとたかをくくってんのね)と条件をつけ、
ウィルは50ドル作って男を上げる為カンザスに旅に出るわけです(ここまではこの話が始まる前の事)。
しかしアニーはその間に、あろう事かぺルシア人(あ、怪しひ…)との触れ込みのプレイボーイの行商人なハキムとええ仲に…。
ウィルがカンザスから帰ってくるその日になってもハキムと馬車でイチャイチャデートしててその事を忘れて、
しかもランチボックス・ソーシャルに一緒に行く約束までしてローリーから呆れられる始末(1)。
でウィルが帰ってきたら帰ってきたで、甘い言葉一つで再び陥落してまうアニー。
しかし結婚の支度の為に稼いだ50ドルを使ってしまった事でイチャモンをつけられ、アニーとの結婚はオジャン。
一方ハキムの方は完全なキャッチ&リリースの恋愛体質男で、なんか変なカンチガイして結婚までいれこむアニーに、
嫌気が差してきているものの、甲斐性のないカウボーイに娘をやる位ならと考えるアニーの父親に、
誘惑した責任を取れとばかりにライフルを突きつけられ結婚を迫られ、にっちもさっちも行かなくなる。トホホ…
そこでランチボックス・ソーシャルの時にウィルの結婚の支度道具を50ドルで買い取り、
その金でアニーのランチボックスを競り落としてもらおうと画策。ウィルは大喜びで、
アニーのランチボックスに50ドルの値をつけるが、競りはチャリティで金は学校建設の費用になるから無効だと、
またもアニーの父にイチャモンをつけられる。ハキムは更に51ドルの値をつけてアニーのランチボックスを競り落とし、
それで50ドルはまるまるウィルの手元に残り、漸くウィルとアニーの婚約が成立してでめたしでめたし(2)。
ハキムは腹痛3日という凄まじい出来の、アニーお手製のパイ入りのランチボックスを押し付けられ、
しかもその後、アニーの父親のそれと同じような形で迫られガーティと結婚。彼女の奇妙な笑い声に延々と悩まされる事に…。
こんなカンジの話です。なんかハキムがええ加減可哀想ですが、それはそれでええやないすかうすす。
あらすじ中に数字をうってますが、この中の(1)で『I Cain't Say No(いやとはいえないの)』というアニーのソロ、
(2)で『All Er Nothin'(いちかばちか)』というウィルとアニーのデュエットが歌われます。大きなナンバーはこの2つ。
どちらも訛りのキツい(題の綴りを見てもらえればお分かりでしょうが)、くだけた感じの微笑ましいナンバーです。
なんかアニーたんの性格がよー出とるなーって。なんも判っとらんようで結構ちゃっかりしとるんよなあ…。
全体についてサラッと。アタイ的にはロジャハマのキモは、何度もゆーてますがラブソングやと思うんですよ。
あの静かに盛り上がる情熱といった面持ちが萌えるんですが、所々後年のそれの片鱗はあるんですが、
どうも大味で萌え要素が足らんようなカンジが致しました。『Out of My Dreams(私の夢から)』のような、
惜しいナンバーはあるにはあるんですが…。こればっかりは歌ってる人の声質にもよるからなあ、
一概には決め付けられんですが…。寧ろ『Farmer and the Cowman(農夫と牧童)』や『Oklahoma!』のような、
全員で歌い継ぐコンチェルタート的なナンバーの方が、エネルギッシュで楽しくて好きなんですが。
賛否両論ある1幕ラストの長~いバレエシーンはどうも…観てて疲れましたです。ワケワカラン。
『Kansas City』やランチボックス・ソーシャルでのダンスシーンはとてもええんですけどね。何でやろ。
結局アニーたん萌えだけで突っ走ったなあ…どっかからツッコミが来そう…(´・ω・`)