相変わらず"のまネコ問題"、揉め続けているようです。
なんでも件の殺人予告の犯人が2chの該当スレに出現して、
自分がAVEX側の人間で、あのカキコは松浦社長の指示でやったことと、
AVEX側のジサク(・∀・)ジエーンをゲロりやがったそうで…。
今日未明頃はもう該当スレは祭り状態やったみたいっすね(今はどうやら沈静化)。
まあ、トリップが同じだったって事以外確実性の根拠は無いんで、
そこまで蜂の巣をつついたように騒ぐのもどうかと思いつつ。
漏れてる可能性があるし、カキコ自体愉快犯の自作自演臭いみたいだし。
なんかヘタしたらAVEX側の撹乱戦術の臭いまでするし…。
でも…
乗り遅れたのが悔しい…orz
…のでとっとと本題入ります。
話の筋の詳細について考えよう。って所で話は止まってたと思いますが、
いきなり結論から話すようで恐縮ですが、何よりこの作品のキモは、1幕ラストのヴィオレッタの大アリア、
『ああ、そはかの人か~花から花へ』にあるのです!
この中で、ヴィオレッタの包み隠さぬ真情はおろか、彼女の運命、そしてこの話がどのような末路を辿るかまで、
全てが語られているのです。それまでのサロンでの出来事は全てこのアリアの前座。
有名な割に単なる賑やかしに過ぎない『乾杯の歌』は勿論ですが、
アルフレードとの二重唱にしたって、緩慢な3拍子のメロディーの中での語らいは、
宴の席のことで済まそうとするヴィオレッタの受け流しの軽口のせいで、変に上っすべりです。
椿の花を渡してアフターの約束をしたのも、単に出来心から来る恩寵に過ぎません。
サロンの中で人々の賛美を一身に受けるヴィオレッタは、心の無い自動人形に過ぎないのです。
そしてその自動人形が心を取り戻すのは、宴が終わって独り灯りの消えたサロンに取り残されてから。
頭の中で反芻されるアルフレードの愛の言葉に動揺するヴィオレッタ。
今まで聞いた事の無い熱を持ったその言葉に揺り動かされた彼女は、ある思いに駆られます。
いっそ、何もかも捨てて男の愛に身を委ねてみようか?
思いは夢想を呼び、彼女は一瞬、美しい愛の世界に想像の翼を広げていきます…
しかし一瞬の沈黙の後、夢から覚めたように彼女は叫びます。
「ばかげたこと!」
そしてついさきまでの夢想に心躍らせた自分を罵倒するのです。虚ろな闇に向かって。
お前はパリという砂漠に打ち捨てられた卑しい女。
求めても得られぬものを欲して何になるのだ?
お前の行く道はただ一つ、快楽の中で尾羽打ち枯らして孤独の中で死ぬ事のみ!
強迫観念のように彼女は寒々しい部屋に目を見開き、そうまくしたてます。
それが運命だと言い聞かせるヴィオレッタ…
ところがそこで、彼女のアパルトマンの窓の下から、アルフレードの愛の歌が聞こえてくるのです。
始めのうちは一笑に伏す彼女。
ところが段々と、その熱の篭った声が、彼女の心の中から平常心を失わせ…
愛の夢と享楽の現実、悪魔の囁きに心を千々に乱され、どちらにも身を置き得ず、
ついに彼女の心は葛藤に耐え切れず、胸を張り裂くような悲鳴をあげるのです!
「ああ!ああ!私の思いを…!」
ちょっと聴いただけだと非常に華やかなこのアリア。
しかし描き出す世界は余りに残酷で、血の涙を流して苦しむ一人の女の素の心が、
痛い位に聴き手に伝わってきます。
そしてここで示された葛藤は、場が進むにつれ拡大再生産され、
ヴィオレッタの幸薄い運命に、更なる不幸の味付けをしていくのです…
…が、それはまた次にさして下さい。毎回毎回すんませんの。