やっと鳥のかたちにまで成長した雛の世に出る最後の難関は殻を割らねばならないことだ。本能に従ってコンコンコンとつつき始めると親がその手助けをするという。その音をたよりに卵の外殻を突いてやる。双方の力が合いまった時「はらり」と誕生するというわけだ。人を例にとっても子供に不足するなにかを発見したらほんの少し背中を押してやるのが親の務めかも知れない。
experience:
種間雑種(interspecific hybrid)と思われるカモの卵である。マガモとカルガモの交雑種を「マルガモ」と通称したりする。両親の中間的な姿であることが多いとされているが、しばしばマガモ型を見るように思う、ただカルガモ風な個体を見過ごしているだけなんだろうか。
近縁種だから交雑するのかというとそうでもなさそうなのだ。他人の好みを推し量るのは苦手だけどカモとなるともっと判らない。
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