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”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

休眠特許

2014-06-09 08:40:50 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。


先週末の続きです。

詳細はこちらです

「特許」と「特許発明」は明確に区別しなければなりません。

「特許発明」は特許された発明です。

「特許発明」は特許請求の範囲に記載された発明。

狭く解釈するなら、開放される「特許」は「特許発明」のはず。

広く解釈するなら別ですが。

この点を引き続き考えてみます。

今日もお読みいただき有難うございました。

特許出願の意義

2014-06-01 15:48:06 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本日の日経新聞「技術の海外流出防ぐには」には、秘密の保護を強める法整備の必要性について、当該の渡辺教授とキャノンの長沢取締役の対談が掲載されています。

新法で行くか現行不正競争防止法の改正で行くかはともかく、法整備は必要です。

長沢取締役の談にもありますように、私たちは特許出願が公開されること、公開に国境はないが権利に国境があること、クロスライセンスで有利なのは途上国側であること、を再認識すべきです。

今日もお読みいただき有難うございました。

時には訴訟も必要

2012-09-06 06:01:51 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

国内で20,644件、海外では24,232件。

業績が悪化しているシャープが、2012年3月末現在に保有する特許の数です。

詳細はこちらです

ある論者によれば、ほとんどが死蔵特許だ、もっとしぼって出願すべきだ、と言うでしょう。

他の論者は、ブラックボックス化が足りない、と断じるかもしれません。

記事にもあるように、提訴をためらうべきでなかった、が私の考えです。

アップルとサムスンの訴訟合戦をみると、ちょっと嫌気がさしますが、でも、特許をとるだけでは市場競争力を確保することはできないと思います。

液晶技術の特許の90%を保持していた時期もあったようです。

それなのに、なぜ、市場競争に負けてしまったのでしょうか?

DVDプレーヤーもそうでした。

一生懸命行った開発の成果が、市場拡大とともに奪われていく。

時には、訴訟もです。

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2000年問題 2010年問題 そして2013年問題

2012-08-19 09:08:02 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

2000年問題というのがありました。

日付を下2桁で管理しているコンピューターが、2000年の「00」だけを読み取って「1900年」と勘違いしてしまう問題。

続いて、2010年問題。

これは大型医薬品の特許切れが2010年前後に集中している、という問題。

今も、その最中です。

2013年問題があるとは知りませんでした。

ビジネスチャンスかもしれない、という記事。

詳細はこちらです

特許は市場の専有化のために重要な武器。

一方で、専有が過度すぎると市場が拡大しない。

専有を保持しながら市場拡大を図る、そのモデルをどのように構築すべきか、ということで皆が議論しているわけです。

ビジネスチャンスかもしれない、ではなく、ビジネスチャンスにするためにはどうすべきか?

きっと、そんな議論がなされているに違いありません。

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「特許出願中」 アスリートへの憧れ

2012-08-10 08:56:54 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

もうちょっと頑張れば、なでしこの決勝戦、と思いながら、

帰宅してシャワーを浴びて、もういけません。

気がついたら、朝7時。

朝食をとりながらテレビを見て、

レスリングの吉田選手の優勝後のコメントには、しびれました。

内容もさることながら、3連覇の興奮冷めやらぬはずなのに、声がかすれたりひっくり返ったりすることなく、言語明瞭に話す姿はカッコよかったです。

なでしこも、よくやりました。

ロンドンオリンピックで盛り上がる毎日。

誰もがアスリートに憧れます。

そのタイミングを狙ってかどうか分かりませんが、キリンビバレッシが「ラブズ スポーツ ビタミンチャージ」なるものを発売の予定。

詳細はこちらです

記事によれば、「特許出願中」。

実務家にすれば、それは「新規性・進歩性」の対象としか見えなくもない。

第三者に対するけん制も、出願人の狙いのはず。

一般消費者にすれば、「特許出願中。オッすごい」と考える人も少なくないでしょう。

商標法と違い特許法は、「品質保証」機能を予定していませんが、実際は結構効いているようです。

今日もお読みいただき有難うございました。

権利のそもそも論

2012-08-01 09:50:49 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

デジタル音楽のライセンス権売買の運営会社の裁判。

詳細はこちらです

特許権や著作権は、いうまでもなく財産権。

したがって、それらの権利を使用・収益・処分することは、原則として権利者の自由。

しかし、特許法は産業の発達を、著作権法は文化の発展を、それぞれ目的としているところ、権利の売買が、それぞれの法目的達成に寄与しているのか?

などという声が聞こえてくるし、私も疑問に思うことがあります。

話は飛びますが、ロンドンオリンピックの柔道。

昨今のルールは、いきなりの腰下タックルは禁止されたようですが、胴着をつかまれるのを嫌って子供の喧嘩のように両者が両手をぐるぐる回すシーンが多い。

一本狙いよりも加点狙い、これも目立つ。

日本人だと「そもそも柔道とは、...」と考えがちですが、世界のスポーツとして独り歩きしている柔道なのですから、現行ルールに反しない限り仕方がないことなのでしょう。

話を戻しますと、権利の使用・収益・処分のルールに反しない限り、法律の目的とは無関係に独り歩きすることがあっても、とりあえずはどうしようもない、というところです。

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ゆるキャラ ひこにゃん訴訟

2012-07-29 12:29:03 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

彦根市が原作者らを訴えた「ひこにゃん」事件。

詳細はこちらです

和解の方向に進んでいる様子。

いずれにしろ、原作者を相手取った事件に後味がよいはずがありません。

どうやっっていたら、このようなトラブルにならないですんだのか?

「契約」ですね。

一般論として、自治体の担当者は短期間で異動します。

色々な業務を経験することはよいことなのですが、深く知るチャンスが少ないようです。

専門家の意見を聞く、といっても、そもそも聞くべきかどうかの判断に誤りがあるとトラブルの原因となりかねません。

ところで、オリンピックはやはりワクワクします。

結果はともかく、熱くさせてくれますね。

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土用の丑の日 食文化は知的財産

2012-07-27 10:59:58 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

今日は、「土用の丑(うし)の日」。

今日ではなく、一昨日の話。

実は、ウナギを食べました。

人に言えば、「高かったでしょう?」

いつも行く定食屋さんのランチ。

うな丼が900円でした。

店の板さんに、「ウナギをランチに出すなんて、太っ腹だねぇ」といったら、「お客さんに喜んでもらいたいから!」と返して来た。

今度ばかりは「本音かな」と思った次第です。

いつ頃でしたっけ?

「国産ウナギ」と「外国産ウナギ」が区別され、違う値段で売られていました。

この世に及んでは、そんなこと関係なし。食べられれば良し、です。


ところで、ワシントン条約でウナギの国際取引に規制の動きがあります。

詳細はこちらです

「日本の見方では(規制するほど)資源が枯渇している状況ではない」と日本は主張しています。

クジラの話も同じですが、彼らは私たち日本人の食文化をどのように考えているのでしょうか?

食文化は我々の知的財産です。

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TPP 知財戦争の始まり 書籍

2012-07-26 10:39:00 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本日は、書籍のご紹介。

渡辺惣樹氏の著作「TPP 知財戦争の始まり」

詳細はこちらです

TPPは、最大の知財新外国、中国を抑え込むためのルールづくりをめざす通商戦争の緒戦であると論じています。

興味ある方はご一読ください。

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有機EL特許の売却 富士フィルム

2012-07-25 10:21:52 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

富士フイルムが、有機ELに関する国内外の特許約1200件を、米社に売却。

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とすると、富士フィルムが有機ELから撤退かというと、そうでもないようだ。

記事から推測すると、基礎技術の大半は米社のものであって、売却された特許権は、周辺技術に関するモノ。

堀の外の(一部)だけ固めても本丸に入れないから、いっそ本丸の一部にしてしまえ。その上で、仲良くやりましょう。

ということでしょうか。

本件は、知財を扱うには契約が大事であることを示唆しています。

「仲良くやりましょう」という掛け声だけではうまくいくはずがなく、いずれ追い出される恐れがあります。

そこで、登場するのが「契約」。

どのような内容の契約にするのか、これが大事。

知財を扱うのであれば、ビジネスモデルと契約と三位一体でなければならいません。

イチローの電撃移籍のニュースに触れ、「契約」の大事さを改めて思います。

今日もお読みいただき有難うございました。

iPS細胞 収益モデル

2012-07-24 09:59:37 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

京都大学系の特許管理会社は、特定の試薬会社がiPS細胞の特許を、別の製薬会社に再許諾できるシステムをスタートさせます。

製薬会社は、iPS細胞の特許利用を認める契約を結んでいる試薬会社の製品を購入すれば、素早くiPS細胞を利用した研究が始められます。

特許管理会社と交渉しなければならない場合に比べ、とても効率的です。

詳細はこちらです

この点を、私なりに競争戦略的・知財戦略的な分析をしてみました。

特定の試薬会社を「箱根の関所」と見ました。

特許で守られているiPS細胞を使うなら、必ず通らなければならないゲートです。

タダでは通れない。

ゲートを通るには料金が必要。

特許管理会社にすれば、料金を徴収しやすくなるし、通った人からの取りそこないがない、という利点。

製薬会社にしてみれば、iPSを利用しやすくなる。裏返せば、特許管理会社は客を引き寄せ、つなぎとめることができる。

特許管理会社の収益モデルが、そこにあります。

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薬開発にスパコン「京」 技の勝負

2012-07-22 10:23:47 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

「力」では勝てないが、「技」があれば勝てる。

柔道のようですが、薬開発の話し。

病気の元となるタンパク質に取り付いて、その機能の調節することにより、その病気を治そう、というのが薬。

ところが、その薬となる化合物を見つけるのが難しい。

そこで、効率よく化合物を見つけ出す「技」が、計算速度世界第2位の「京」を使ったシミュレーション。

詳細はこちらです

大海に小舟で漕ぎ出すような開発よりも、「よし、行けそうだ!」となったときに集中開発するほうが効率が良い、というわけです。

ポーターによるポジショニングの視点によれば、「戦いを避ける」のも競争戦略の一つ。

札束の高さを競ってベンチャー企業を漁るという力任せの戦略とは一線を画し、「技」を使って戦いに勝とう、という戦略。

頑張れ、ニッポン!

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五輪商標の侵害か?

2012-07-21 08:53:57 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

私はスポーツ観戦が大好き。

オリンピックを楽しみにしています。

英キャサリン妃の親族が運営する通販サイトに、五輪に関する商標権上の問題があるかもしれないという記事。

詳細はこちらです

商標の機能には、品質保証機能と広告宣伝機能が含まれます。

五輪に関する商標が付された商品には、五輪組織委員会のお墨付きがある、ということで品質保証機能が働きます。

同等の商品を前に、「どっちにしようかな?」と考えた時。

五輪関連の商標がついているモノとついていないモノ。

買う人の心理を考えると「お墨付き」の方を取りたくなってしまいます。

何となく、商標がついているモノのほうが「良い」とはいわないまでも、「最低限の品質は確保」されている、という安心感が生まれます。

これが、「品質保障機能」ですね。

もう一つ。

五輪商標がついているモノは目につきやすいですね。

「広告宣伝機能」です。

今日もお読みいただき有難うございました。

「技術流出ない」 ???

2012-07-19 10:23:38 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

前後関係を詳しく知るわけではありませんが、「技術流出ない」には少々危うさ禁じ得ません。

詳細はこちらです

福岡市長は、「企業が持つ特許や、外国に出せないような内容はそもそも福岡市が扱える技術ではない」といっていますが、そうでしょうか?

市長のいう「技術」は現場にない、ということか?

では、福岡市は、企業に丸投げ?

「企業や経済産業省ともすりあわせ、全く問題は起こっていない」との談。

理由になりません。

水技術について、仮に問題が出るとしてもずっと先のはず。今、分かるはずがありません。

受け入れることがどうしても必要な理由があるなら、研修生の受け入れは仕方がないこととして。

ぜひ、行ってほしいのが、受け入れる側の市職員に対する教育です。

「秘密を守る」こととは、どういくことかを再認識させてください。

経験上「ここだけの話」「あなただから話すけど」的な秘密漏えいが少なくありません。

「禁酒令」を破ることとはレベルが違うのです。

詳細はこちらです

仮に、重要技術が漏れたなら、取り返しのつかない損失につながってしまいます。

今日もお読みいただき有難うございました。

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