”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

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アディダス 『 三本線使われると全部オレの損 』

2017-03-23 13:57:19 | 博士を目指そう

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アディダス 『 三本線使われると全部オレの損 』




知財コミュニケーターの新井信昭です。


有名な落語に 『 三方一両損 』 がありますが、

アディダスは 『 三本線使われると全部オレの損 』と見ているようです。


ロス発のカジュアルブランド「ジューシー クチュール(JUICY COUTURE)」が

3本線のデザインの商標権を侵害したとして、アディダスが噛みつきました。

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アディダスは鼻息が荒いですね。

なりふり構わないように見えなくもありませんね、

フォーエバー21(Forever21)にも裁判を仕掛けていて、

この記事では『商標いじめ』と皮肉られています。

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ところでフォーエバー21の記事に出て来る

『反訴』『裁判所の判定に競争力はない』ということを

ちょっと勉強してみましょう。


反訴とは、カウンターパンチの裁判のことですが、

米国では強制的反訴(Compulsory counterclaim)と、

それ以外の許容的反訴(Permissive counterclaim)があります。

アディダスがフォーエバー21の商標権を侵害しているとでもいうなら強制的反訴

ということになるのでしょうが、

フォーエバー21にしてみると打つ弾がない。


だから、 『 商標権を侵害していない 』 『 取り決めに違反していない 』 ことを

リング外の裁判所に『ジャッジ』してもらおうとしたのですね。


この事例から、

グローバル企業が、自社の『ブランド』を本気で守ろうとするなら、

なりふり構わず守らなければならないこと、

一見して不合理に見えるかもしれないが、

これがグローバル企業のやり方なのだということが

学べますね。


『商標いじめ』かどうかは、

裁判所の『ジャッジ』に任せましょう。


なぜ、私がこのようなことを言うのか。

経験があるからです。


今日もお読みいただき有難うございました。


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