蔵王グリーンホームですぅ(^▽^)/

宮城県の軽費老人ホームです。元気に生活できる方に低額でご利用していただける施設で、どこからでも申し込んでいただけます。

『軽費老人ホーム(A型)』の事情です

2011年11月09日 17時20分45秒 | 施設の紹介
午前中、いつもお世話になっている常盤福祉会の特別養護老人ホーム「第二常盤園」さんの落成式があり、参席させていただきました。

前回 うちの施設の「ご利用者(入居者)募集」の記事を書かせていただきましたが、何故アピールが必要なのかということも続けて書きたいと思います。
(普通は老人ホームが「うちに来てください」と宣伝することは少ないと思います)

このブログは、うちの施設の紹介と併せて 広く一般の方にも『軽費老人ホーム』を知っていただきたいと思いながら、平成21年の1月から書いています。
その間にもいろいろな方からお話を聞いてみると、
・お一人暮らしなどで、将来の生活や健康に不安がある
・収入が少ないので、老人ホームには入れないと思っている
・今現在お元気でいるために、老人ホームに入れないと思っている
・軽費(A型)とケアハウスの違いがわからない
・そもそも『軽費老人ホーム』という言葉を知らなかった…
というものが多く、最近では「こういう施設があることを、もっと早く知りたかった」というお話もいただきました。
どこにも軽費の案内は無かったそうです。

平成12年に介護保険制度がスタートしてからは、高齢者福祉=介護保険というイメージが非常に強くなり、少ない施設数の上に介護保険を使わない軽費老人ホームは なかなか知られる機会がなくなってしまいました。
「要介護度」が福祉サービスの判断材料になり、“健康そうに見えるために介護度のつかないお年寄り”には、必要な支援や気持ちの支えが行き届かなくなってしまったような印象も受けています。ご自身で頑張っているが故に 介護保険制度に当てはまらない、という矛盾を実際に見てきています。
そのような方が、職員の見守りの中で安心して家庭のままの生活ができるところ。ご家族にとっても、不安を軽減できる入居施設が軽費老人ホームです。

お一人暮らしでの不安を考えて いざ施設を…と調べても、軽費を知っていなければ「老人ホーム」の検索で“介護保険施設”を引いてしまいます。問い合わせをしても「介護度がつかないと入所できない」という返答や、施設によっては「高い利用料が必要」という話になってしまいます。
軽費A型では、低所得の方でも安心して入居していただくことができます。

現在は、軽費A・B型施設の改築や新築をする際には「ケアハウスにすること」となっているので、徐々に施設数が減少し、なお一般的には知られなくなっているように感じます。
低所得の方、介護度のつかない方でも入居できる、ということで セーフティ・ネットとしての役目を持つと考えていますが、そのためには、古い施設でも改築をせずに軽費A型として続ける必要があります。
特に今後は お一人暮らしの高齢者、しかも所得の低い方が急増するとのことです。

困っている方がご自分で住むところを探された時に、軽費の存在をすぐに知ることができて 健康管理のある施設生活が選択肢の1つになるのであれば、その方の希望にもなると思います。
施設が特徴を出して積極的にアピールすることは必要と考えていますが、どう感じられるでしょうか。