Greenfield Gardens

リラックスとキレイのお手伝い

プルースト現象

2008-10-28 21:47:17 | aromatherapy
『プルースト現象』というのをご存知ですか?

例えば、

・夏の芝生の匂いをかいだ時、小さい頃に行った祖父の家を思い出した
・桜の香りで、中学校の卒業式を思い出した

といった、香りがきっかけとなって思い出をよみがえらせるこの現象を
プルースト現象と呼ぶのです。

これは、マルセル・プルースト作『失われたときを求めて』の中で
マドレーヌを紅茶に浸した時の香りで思い出をフラッシュバックさせていく
という一説から、プルーストさんの名前がつけられたそうです。


私のお師匠様の体験談でも面白いお話がありました。

お師匠様がまだ駆け出しの頃、
イタリア人?スペイン人?のお客様がいらっしゃって、
国のイメージから、お師匠様は柑橘系の香りをあわせたブレンドを提案し、
トリートメントを開始したそうです。



お客様は、しばらくしたあと、急に泣き出し
しまいには、大激怒し
トリートメントは中止
もう、やめてちょうだいっ
と、怒って帰ってしまったそうです

ワケがわからないお師匠さまは、大ショック

後日、そのお客様にお電話をし、
『なにか、至らない点があったのだったら申し訳ございませんでした
と、お詫びをしたのだそうです。

が。

『いいえ、そうではないのです』というお返事。

なんでも、
大好きな人との大失恋があり、その出来事が起こったのが、
師匠のブレンドしたオイルと同じ香りが漂う場所だったそうなのです

こんなことってアリ

はい、アリなんです。


香りの記憶というのは、本当に不思議なもので、
触れた記憶、見た記憶、、どの記憶よりも強い、といわれています。

香りの成分というのは、記憶と感情を司る場所に電気信号として
送られます。

記憶が感情に作用し、その感情がさらに記憶を
鮮明によみがえらせるのかもしれません。

それにしても、泣いて怒らせるほどの感情を引き出すとは、
恐るべし、エッセンシャルオイル。

これも、デトックスです

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