今年は世界的なスポーツイベントが多い。
トリノオリンピック、WBC、6月のワールドカップ。
日本人が活躍することは喜ばしいことだし、WBCの優勝はとても嬉しかった。
世界的なイベントの一方で、今回は本当に小さな、ローカルな話である。
東広島市の西条といえば酒どころとして有名で、駅の周辺には酒蔵が建ち並ぶ昔ながらの町並みを残している。大学時代過ごした町だけど、残念なことに近くにいればいるほどそういった穴場に行かないものである。
今回たまたま友達に誘われて、ライブに行ってきた。酒蔵でのライブだ。
数年前から酒蔵を利用してイベントが行われているという話は聞いていた。
でも実際どういった形で行われるのか想像できなかった。
酒蔵は、駅近くの入り組んだところにあって、古民家のたたずまい。
これがライブ会場!というぐらい小さくて、100人くらいお客さんがいたけど、バンドと我々の距離は2、3mくらい。一番近い人は手を伸ばせば触れることができるぐらい近い。本当に目の前で演奏しているわけである。
バンドはthe miceteethのメンバー、hacoとthe party brothers。
バス、サックス、キーボード、ギターそして、ピアノとなかなか変わった組合わせ。全く知らない人たちだったけど、その音楽は春を思わせて温かく、落ち着いているけれども、希望に満ちたものだった。酒を飲みながらこういうのを聴けたら最高だよなという音楽。そして、幸いにもここは酒蔵。酒には事欠かない。みんなカップ酒を片手に音楽を聴くというスタイルで、車でいって酒の飲めない僕にはとてもうらやましかった。それでも、小さな箱の中で、その部屋自体がスピーカーの中みたいな音響の中で、上質な音楽を聴くというのは間違いなく小確幸(@村上春樹:小さくても確かな幸せ)である。
ライブは暖かな一体感に包まれていく。そして、僕は思う。
音楽というのはこういうものではなかったか、と。演奏者と聴衆が同じ空間を同じ気持ちよさを味わえること。無意識のなかで、演奏者と聴衆は繋がる。
もちろん、世界的なバンドが大きなホールで歌うのもライブも楽しいし、CDなどスピーカーから流れる音だっていいものはいい。でも、無理に飛び跳ねることなく、音楽に酔いしれることは、とても健全なことだと思うし、とても気持ちが良い。そして僕はこういうライブにもロハスを感じてしまうのだ(とことんロハスバカである)。
大きなイベントで熱狂的になるのもたまには良いけれど、こういう小さな、気持ちいいことが月に1回とかあれば、人はもう少し冷静を保てる気がするし、イベントだけではなくて、小さな喜びを日々積み重ねることが、豊かな生活だと思う。
トリノオリンピック、WBC、6月のワールドカップ。
日本人が活躍することは喜ばしいことだし、WBCの優勝はとても嬉しかった。
世界的なイベントの一方で、今回は本当に小さな、ローカルな話である。
東広島市の西条といえば酒どころとして有名で、駅の周辺には酒蔵が建ち並ぶ昔ながらの町並みを残している。大学時代過ごした町だけど、残念なことに近くにいればいるほどそういった穴場に行かないものである。
今回たまたま友達に誘われて、ライブに行ってきた。酒蔵でのライブだ。
数年前から酒蔵を利用してイベントが行われているという話は聞いていた。
でも実際どういった形で行われるのか想像できなかった。
酒蔵は、駅近くの入り組んだところにあって、古民家のたたずまい。
これがライブ会場!というぐらい小さくて、100人くらいお客さんがいたけど、バンドと我々の距離は2、3mくらい。一番近い人は手を伸ばせば触れることができるぐらい近い。本当に目の前で演奏しているわけである。
バンドはthe miceteethのメンバー、hacoとthe party brothers。
バス、サックス、キーボード、ギターそして、ピアノとなかなか変わった組合わせ。全く知らない人たちだったけど、その音楽は春を思わせて温かく、落ち着いているけれども、希望に満ちたものだった。酒を飲みながらこういうのを聴けたら最高だよなという音楽。そして、幸いにもここは酒蔵。酒には事欠かない。みんなカップ酒を片手に音楽を聴くというスタイルで、車でいって酒の飲めない僕にはとてもうらやましかった。それでも、小さな箱の中で、その部屋自体がスピーカーの中みたいな音響の中で、上質な音楽を聴くというのは間違いなく小確幸(@村上春樹:小さくても確かな幸せ)である。
ライブは暖かな一体感に包まれていく。そして、僕は思う。
音楽というのはこういうものではなかったか、と。演奏者と聴衆が同じ空間を同じ気持ちよさを味わえること。無意識のなかで、演奏者と聴衆は繋がる。
もちろん、世界的なバンドが大きなホールで歌うのもライブも楽しいし、CDなどスピーカーから流れる音だっていいものはいい。でも、無理に飛び跳ねることなく、音楽に酔いしれることは、とても健全なことだと思うし、とても気持ちが良い。そして僕はこういうライブにもロハスを感じてしまうのだ(とことんロハスバカである)。
大きなイベントで熱狂的になるのもたまには良いけれど、こういう小さな、気持ちいいことが月に1回とかあれば、人はもう少し冷静を保てる気がするし、イベントだけではなくて、小さな喜びを日々積み重ねることが、豊かな生活だと思う。