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午未天中殺のまとめる力について

2021-03-12 11:09:00 | 日記
算命学、四柱推命では天中殺という概念があります。
(六占星術でいうところの大殺界、ゲッターズさんの占いなども全て天中殺がベースになっています。)

これは十干が6巡、十二支が5巡する事で60の干支が巡るため、十の干に対して地支が2つ欠ける部分のことを指します。

天中殺とは、
現実世界を六方位(南北東西と天上-中央)で表現したとき、
各方位の欠けによってこの世界で課せられた人生の役割を示しています。
人によって欠けている十二支が異なり、欠けた方向とは逆の方位に力が強く働きます。


各天中殺の特徴は以下の通り。

子丑天中殺…北方が欠ける。南方(未来、子ども)へ向かっていく力。目上の人から可愛がられない。人の言うことを聞かない。部下や子どもに恵まれ、面倒見が良い。

寅卯天中殺…東方が欠ける。西方(配偶者や自分が作る家庭、身近な支援者)へ向かっていく力。家族・家庭を重視し大切にする。友達をたくさん作ったり、会社の人と仲良くなるといった広く浅い付き合いが苦手。

辰巳天中殺…天上が欠ける。中央(現実世界)へ向かっていく力。現実に起っていることをベースに物事を考える。人の気持ちや概念は現実に対処する上で別問題と捉える。

午未天中殺…南方が欠ける。北方(親や目上の人、過去)へ向かっていく力。目上の人を大事にするため可愛がられやすい。末代運で家系の最後を締め括る役目なので、物事をまとめ上げることに長けている。

申酉天中殺…西方が欠ける。東方(仕事や対外的な人付き合い)へ向かっていく力。幅広い人間関係を築くのが得意。

戌亥天中殺…中央が欠ける。天上(思想思念の世界)へ向かっていく力。人の気持ちや概念的なことをベースに物事を考える。現実に起っていることに気持ちが向かない。


基本的なサイトに書かれていることはこのような内容かと思います。




さて、この中の午未天中殺について、
最近新たに感じたことがあります。

午未天中殺は末代運と言い
家系の流れを締め括る役割を担うことから、「物事をまとめることが得意」と書かれていることが多いのですが、
わたしは今までに出会った午未天中殺の人達が物事をまとめるのが上手いと感じたことがありませんでした。
なんだか処理速度が遅いと感じるのです。


わたしが車騎星だから、自分がスピーディ過ぎるためにそう思うのかとも思いましたが、当然、午未天中殺で車騎星をお持ちの方もいます。
以前担当した方はまさに車騎星や龍高星をお持ちで、行動一つ一つは素早く頭の回転も早いのですが、受け取った物事は一旦そのままにしておくといった様子が多々ありました。

このほかにも
・家を継ぎたいと思っていた女性が長男と結婚し旦那の姓を名乗るようになったが、40歳を過ぎてやっとお墓をたたむ決心がついた。
・旦那との口喧嘩でいつも言い返せない。相手に言われたことで頭がいっぱいで、次の一言を思いつくのは半日以上経ってから。
・企画を立てたとき情報収集や細々した事務処理はできるが、大枠が見えてくるまで実行に移せない。
…といった様子がわたしの周りの午未天中殺の人達にはありました。

これを踏まえて辿り着いたのが、
『物事を受け取ってから全体像を掴むまでに時間がかかる人。全体像を掴むまで結論を出せない、または出さない。』
というのが午未天中殺の特徴ではないかということでした。
時間をかけてたくさんの情報を見渡した上で最上の答えを出すことができるという能力。
これが『まとめる力』の指し示すところだと思ったのです。


わたしが思い描いていた『まとめる力』とはスピーディに情報を処理すること、
次々に結論を出せることだったので、
午未天中殺の方の印象と結び付かなかったのでしょう。

よく考えてみれば南方が欠けるというのは未来の方向が欠けているので、
経験したことのないこと、先々のことには動きが鈍くなる
という理論が当てはまると思います。
逆に一度経験したことであれば、午未天中殺のひとは格段に処理速度が早いです。
それはひとえに北方(過去)へ力が働くので、前例のあることを踏襲するのは得意ということなのだと分かりました。


算命学では全ての人が
何らかの欠け=天中殺を抱えており
人間は不完全な存在であると認めてくれています。
誰もに欠けがあると思えば自分の欠点を見つめることができ、それを武器に変えることもできるのではないでしょうか。



改めて各方位の性質を把握することが天中殺の理解を高めることにも繋がるなと感じた今回の考察でした。



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