要介護5の祖母の在宅介護記録。

要介護5の祖母を在宅介護している。在宅介護の記録。

祖母から学ぶこと。

2024-02-03 14:11:00 | 日記
祖母と一緒にいる時間が長くなって、気がついたことがたくさんある。特に「物を大切にする」こと。

①痰が絡んでどんなに苦しくても、ティッシュを1枚(正確には1組)ずつしか使わない。
☞私が一度に2枚(2組)渡すと、もったいないと言う。苦しいのにもかかわらずだ。

②祖母は裁縫をするのだが、糸も最後の最後、短くなるまで使う。☟特に左側は残り2cm程度。



③木綿糸を巻きつけている用紙(少しだけ厚手)は、私が以前もらった化粧品のサンプルの紙だ。こういう使い方ができるのか・・・。



④裁縫をしていると、針を髪の毛にもっていき脂をつけて摩擦をなくしている。
☞昔話に出てきそうな世界観を令和6年に目の前で見ていることに胸打たれた(感激)。


⑤脚を切断したためベッドから自分では動けない祖母に「そこの箱を取って」と言われて中身を開けると、フェルトや布の切れ端、折り畳んだティッシュ、綿棒入れの丸いケース、牛乳パックを洗って乾燥させた後に切った型紙などありとあらゆる物が出てきた。
☞私だったら捨てているものばかりだった。

など。これはほんの一部の例だ。

そして私は思った「自分がなんだか偽者のような気がする」と。SDGs、エコ、リサイクルなど色々な言葉をこれまで並べてきたが、自然にできている人がいるんだと。しかもこんなにも身近にいた。

川崎市はゴミの分類でミックスペーパーの日がある。私が家の紙袋に捨てた綺麗な紙の箱を祖母が取っていたことがある。以前は「そんなことしないでよ」と思っていた。でも、今となっては、その紙箱ひとつに祖母の知恵や経験が詰まっている気がして、そのとき怒った自分を恥じると共に祖母に対して申し訳ない気持ちになった。


祖母はよく「昔は貧乏でモノが無かったから」と言う。たしかに祖母は戦争を生き抜いた一人だ。私は人から見たら介護を「している」立場ではあるけれど、「介護」も含めて祖母からアイデアや生き様、人生など色々と教えて「もらっている」のだ。

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