
皆さん、こんにちは。冨岡剛です。
仕事の区切りがついたタイミングで、少し足を伸ばして岐阜県へ3泊4日の旅に出てきました。都会の喧騒から離れ、自分の思考を整理する時間が欲しかったんです。今回は岐阜での体験を、自分の内省も含めて記録していきます。
1日目:高山へ - 古い町並みと自分を見つめ直す時間
朝、東京駅から新幹線で名古屋へ。そこから特急ワイドビューひだに乗り換えて高山へ向かいました。車窓から眺める景色が、少しずつ都会から山間部へと変わっていく様子は、心の切り替えにはぴったりでした。
高山に着いたのは昼過ぎ。まずは宿にチェックインしてから、「古い町並み」へ。江戸時代から続く商家の町並みを歩きながら、時間の流れ方の違いを感じます。現代は速すぎる。でも、ここでは時間がゆっくり流れている。
夕方は宮川沿いを散策。水音を聞きながら、最近の自分の決断について考えました。常に前へ進もうとするあまり、立ち止まって俯瞰する時間を作れていなかったことに気づきます。
今日の学び: 急がば回れ。ときには立ち止まることで見える景色がある。
2日目:白川郷 - 合理性と伝統の共存
朝食後、バスで白川郷へ。世界遺産の合掌造り集落を見るのは初めてです。先人たちの知恵が結晶化された家屋の構造に感銘を受けました。厳しい自然環境の中で生き抜くための合理性と、コミュニティの力が融合した姿。
合掌造りの家の中を見学しながら、「制約があるからこそ生まれる工夫」について考えました。現代は選択肢が多すぎて、かえって本質を見失うことがあるのではないか。限られた中で最大限の効果を生み出す知恵。これは今の仕事にも活かせそうです。
午後は展望台から集落全体を眺め、その後、地元の食材を使った郷土料理を堪能。素材の味を活かした料理に、無駄なものを削ぎ落とす美学を感じました。
今日の学び: 制約は創造性の母。シンプルであることの強さ。
3日目:下呂温泉 - 自分を整える時間
高山から下呂温泉へ移動。この地域は「飛騨の奥座敷」と呼ばれるだけあって、温泉街の雰囲気が心地よい。
チェックイン後、すぐに温泉へ。湯に浸かりながら、これまでの道のりと今後について静かに内省する時間を持ちました。常に強くあろうとすることも、弱さを認めることも、どちらも自分の一部。両方を受け入れてこそバランスが取れるのだと感じます。
夕食は旅館の会席料理。地元の川魚や飛騨牛、山の幸を堪能しました。食事の後は再び温泉へ。湯上がりに宿の縁側で夜空を見上げながら、普段は見えない星々に思いを馳せました。
今日の学び: 自分を整えるには、時に全てを手放す勇気も必要。
4日目:岐阜市内 - 歴史と未来をつなぐ
最終日は下呂から岐阜市へ。金華山に登り、山頂の岐阜城から市内を一望しました。織田信長が「天下布武」の拠点とした場所。彼の先見性と決断力について考えずにはいられません。
昼食は岐阜名物の「鮎の塩焼き」。シンプルな料理こそ、素材の質と調理の技術が問われます。
帰りの電車に乗る前に、岐阜市内の古書店に立ち寄りました。偶然見つけた哲学書を手に入れ、帰りの車中で読み始めることに。
今日の学び: 高い場所に立つことで見える景色がある。視点を変えることの大切さ。
旅を終えて
3泊4日の岐阜の旅は、自然と歴史、そして自分自身との対話の時間でした。忙しい日常では見落としがちな「本質」について考える貴重な機会になりました。
強さと弱さ、理性と感情、伝統と革新—相反するものを統合することで、より豊かな人生の構築ができるのではないか。そんなことを考えさせられる旅でした。
岐阜の山々や温泉、人々の穏やかさに触れ、自分の中に静かな情熱を取り戻せた気がします。日常に戻っても、この感覚を大切にしていきたいと思います。
この旅で出会った本からの一節を引用して締めくくります:
「自分を知ることは、世界を知ること。内なる声に耳を傾ける時間を持つことで、外の世界もまた違って見えてくる」
次回のブログもお楽しみに。
冨岡剛

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