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会社をリストラされて失業4年目の57歳の主人公の男は、愛する妻との生活のために何とか再就職
しようとしていたら運良く一流企業の最終選考に残った。 そして、最終選考の試験内容が、
その再就職先企業の役員会議を襲撃して役員を監禁、尋問するというものだった。
第一部「そのまえ」では、主人公の視点で、妻を愛し真面目な面もあるが、短気で暴力的で短絡的な
主人公のクズ人間ぶりを描き、
第二部「そのとき」では、最終選考を企画、進行する警備保障会社社長の視点で、崖っぷちで企業側に
騙された事を知った主人公は自暴自棄になり、最終選考を行う関係者らに復讐しようとする姿を描き、
第三部「そのあと」では、再び主人公の視点で、逮捕され収監された後の主人公を描く。
そこであの最終選考の時に、主人公が再就職先企業の裏金を巧みに盗み取った事が明らかになるが、
犯罪のプロでもない主人公に、都合がいいようにだけ事が進んでいてリアリティーがまるでない。
最終的に主人公は、親身になってくれた親友の命と引き換えに自由と大金を手に入れるが、
愛する妻と下の娘は、主人公の元を去ってしまい一人孤独になってしまう。
主人公が本当に欲しかったものは大金ではなくて、妻との貧しくても慎ましい生活だったのか。
でも、一生遊んで暮らせるだけの大金が手に入ったのだから、それでいいと思うのだが・・・。