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桂文枝オヨヨ 白亜の豪邸とうとう売却

2021-03-02 | 日記
大阪・池田の高級住宅地の桂文枝邸が売り出された。
母・治子と妻・真由美を1月末に2日続けて失くした悲劇。
白亜の豪邸に主は、もう、誰もいなかった。

ヤングーオーオーなどで人気沸騰。
ラジオで共演した女子大生・真由美と72年3月に結婚。
当時まだ28歳の三枝が、建てた思い出の豪邸だ。

「いろんな思い出が詰まったいえも 古色蒼然として このたびのいろんなてんかいに いろいろ 応援してくださる みなさまの 手を借りて。落語をしっかり勉強して がんばります とにかく 落語の本だけ 資料として 持ち出しました。さよなら 28歳」(文枝ブログ原文のまま)
私もこの家には、何度も取材攻勢をかけた。
参院選出馬騒ぎのころだ。
懐かしい。

インターホーンの向こうで「すみません」の年配女性の声。
きっとあれは母・治子だった。
文枝はブログ「別れ」の翌日にも「これから」と題して心境を綴っている。
「28歳 勢いに乗って 調子に乗って 一軒家を建てて 有頂天になっていた僕 創作落語に出会い、懸命に作り、テレビのしごとがふえ順風満帆 しかし 人生は、よくできたもので そんなに甘くなく この度の 不幸の連鎖
ただ僕には 落語があったからよかった 夢の化身のような 白い家は無くしても 落語がある 夢を見た それもすごく良い夢を ほとんど趣味もなく
働いて 考えたら 何もないところから始まって 何もないところに落ち着いて これからが 始まりじゃないか そう 未来に生きるために創り続ける創作落語 僕は本当に 始まりにたった この家と別れることに 未練はない
ただ屋上から花火を見たら 角地で いい場所だった けれど いい夢を 見せてもらった と思えば」
さすがに感傷を隠せない。
花火は程近い「猪名川の花火大会」だろう。
半世紀過ごした母と妻のために建てた白亜の豪邸。
後半生は度重なる不倫騒動、夫人の闘病生活、介護施設に母が入り主がいなくなった。

温かなマイホームとは裏腹だっただろう。
雑草がはびこり、駐車場のシャッター前はゴミ捨て場のようになっていた。
家に歴史あり、文枝の人生に山河あり。




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