もう、ワイドショーの超ド級ネタ。
紀州のドンファン怪死事件。
資産家、艶福家、覚せい剤、カネ、女、後妻業、老犬18歳ペットの怪死…。
ネタも凄いが、とにかく役者が揃っている。
デヴィ夫人。
仁支川峰子。
竹内力。
地元の保守大物政治家・二階俊博幹事長。
有名女性歌手、タレントらがズラリ。
2年前の16年3月。
今は亡き戦友伊ケ崎光雄カメラマンのメールが和歌山から届いた。
ガンと闘病中の伊ケ崎は野崎幸助を突貫取材していた。
当時75歳の野崎は現金600万円を含む貴金属など6000万円を愛人に持ち逃げされた。
紀州のドンフアンが全国区になったきっかけだった。
「中々、凄い店やで❕スナックかカラオケ屋か❔二階幹事長とお仲間😃~高速道路や白浜空港地買収で莫大な資産有ります❗裏にナイター設備の自宅?もう、ピカピカ光り、迷う事なく、高級住宅街にそびえてます。近くにヤクザ事務所。硬軟合わせた、金貸し業か。朝の6時から和歌山の田舎で営業するとは。昔からの金貸しらしい。ルノアールや藤田画伯の油絵もあり。世の中、奇人、変人居てます」
確か、そんな内容だった。
カバンに札束をぎゅうぎゅう記者の目の前で押し込む。
アンビリーバボーな姿に仰天した、と後日語っていた。
高利貸し業を営んでから東京に進出。
霞が関に勤める国家公務員らを対象に金を貸した。
大金を手に高級クラブで女漁り。
時価2億4000万円のルノアールや6000万円の藤田嗣治の絵画。
自宅の壁に無造作に掛けている。
芸術趣味というより、ハッタリだ。
当然、ハイエナがカネのにおいに群がってくる。
ヤクザはもちろん、地元政治家はこぞって資金目当て。
今や保守政治家の大物中の大物、二階幹事長のお膝元だ。
野崎は日記、メモ類を多数残している。
女に使う金銭は野放図だが、他は細かい。
金貸しの習性だ。
警察の素早い動きは、その日記メモ類の回収ではなかったか?
東京の愛人や元六本木ホステス家政婦竹田純代(65)の自宅に光速のガサ入れ。
表立った理由は誰もが納得する覚せい剤容疑。
2月に結婚したばかりの若い嫁。
最愛のペットの直前の死。
第一発見者は嫁と家政婦。
安モンのサスペンスドラマじゃあるまいし。
まるで犯人特定シナリオを描いたようだ。
実は政治資金の裏金ルートの抹殺ではなかろうか?
紀州の長者番付2位まで、上り詰めたドンファン。
資金集めが地元政治家の標的になっても、何ら不思議ではない。
税金、裏社会、艶聞、裏のスキャンダルを握りつぶすのは政治家の得意技。
後妻業の悪事に慌てたのは、地元政治家、警察ではなかったか?
野崎在住の田辺市が故郷の仕事仲間の知人女性が2人いる。
そのうちの1人が帰京の機中で声掛けられた、という。
「一晩で40万やで、誘いに乗った?」
いま、こんな発言すれば、セクハラでブー!なのだろうな。
クワバラクワバラ。
◆野崎幸助(のざき・こうすけ)1941年ー2018年5月24日(享年77)=死因の発表は急性覚せい剤中毒。和歌山・田辺市生まれ。酒類販売業や不動産業などを営む。億単位の資産を持つ実業家。18年2月、55歳年下22歳の(旧姓=須藤)早貴と3度目の結婚。自伝的著書2冊出版。