パソコン悪戦苦闘記録

Windowsの日付表示変更でAccessが怒る。Excelとは違う落とし穴に注意!

 Excelなどのスプレッドシートソフトウェア(表計算ソフト)において、日付データは「シリアル値」と呼ばれる数値で管理されます。日付のシリアル値は、「1900/1/1」を「1」として数えた整数の連番です。
 例えば、Excelのあるセルに、今日の日付である「2023/2/23」というデータを入力します。そのセルの「表示形式」を「標準」や「数値」に変更すると、今日の日付に対応する「44980」という数値が表示されます。この数値がシリアル値です。

 このように、日付データは、内部では整数の連番であるシリアル値で管理されるものの、数値の表示形式は自由に設定することができます。
 表示形式を設定することで、
 「2023/2/23
 「2023年2月23日 木曜日
といった形式で表示させることができます。

 さらには、マクロ(VBA)のFormat関数を使えば、和暦表示もできます。
 Range("A1").Value = Format(Date, "ggge年m月d日aaaa")
 このVBAコードの実行で、
  「令和5年2月23日木曜日
と出力されます。





 
 実体は同一の人物なのに、あるときは「ジキル博士」となり、またあるときは「ハイド氏」となって現れるのと、似たようなものです。
 値の表示形式が変わるだけです。
 つまり、実体は同一、なのに、
 「見た目」だけが変わる
というわけです。


 Windwos10やWindows11の画面右下の通知領域に表示されている日付は、上記と同じものだと、考えていました。
 通知領域のカレンダー表示は、自由に表示形式を変更できます。「見た目」が変わっても、PC内部のシステム日付は変わりません。
 ですから、通知領域の日付の表示形式を変更したって、アプリケーションソフトの挙動には影響を与えることはない、って素人は考えます。

 ところが、この理解は通用しません。
 通知領域の日付の表示形式を変更することによって、Microsoft Accessで作られた業務システムがエラーを起こしました。

 Accessでエラーが発生したことについては、
  ⇒ 下記の記事
 「Accessでエラー発生?Windows10や11の通知領域の和暦表示に注意
をご覧ください。

 画面右下の日付を和暦に変えると、Accessアプリは対応できなくなるようです。




それでは、また次の記事で
goosyun
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