パソコン悪戦苦闘記録

既存のPDFファイルにパスワードを設定できる無償ツール

 WordファイルをPDF形式で保存するとき、オプション(オプションボタンのクリック)で、パスワード付きPDFを作成することができます。
 これはこれで、非常に便利です。
 その具体的手順は、
  こちらの記事をご覧ください。

 このように、Wordファイルをいったん作成すれば、Wordの機能でパスワード付きPDFを作ることができます。
 一方、既存のPDFファイルに、パスワードを設定したいこともあります。例えば、紙に印刷された文書をスキャンして、PDFにした場合などです。既存のPDFにパスワードを設定するには、専用の有償アプリが必要、と理解していました。

 ところが、フリーのアプリ(ツール)があるんですね。昨日、偶然に知りました。
 「PDFtk」というツールです。
 Windows版Linux版とがあります。

 今回、Linux版をインストールして、実際使ってみました。



 インストールするのに、次のコマンドを打ち込みました。
 $ sudo snap install pdftk # version 2.02-4
 この1行だけで、インストールが完了します。

 インストールができたら、次のようなコマンドを打ち込みます。
pdftk [PDF元ファイル名] output [出力ファイル名] user_pw [パスワード]

 これで、すでにあるPDFファイルから、パスワード付きの新たなPDFファイルが出力されます。これも、1行だけです。

具体的には、次のように記述します。
$ pdftk goosyun.pdf output hogesyun.pdf user_pw HOGEHOGE

 これで、パスワード付きPDFができ上がります。
 新たに出力された「hogesyun.pdf」を開こうとするとパスワード入力が求められます。
 つまり、設定されているパスワード「HOGEHOGE」を知らないことには、開くことができないわけです。

 上記のコマンドを利用すれば、たとえ多数のPDFファイルであったとしても、パスワード設定作業の自動化ができます。繰り返し構文を使ったシェルスクリプトで、作業の自動化が可能ですから。
 いやぁ、Linuxのコマンドって、便利ですねえ。




それでは、また次の記事で
goosyun


《2023年10月8日追記》
 大量のPDFの、パスワード設定自動化のシェルスクリプトを作りました。
  こちらの記事をご覧ください。
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