trial and error_少年・建築・探偵

近畿圏で建築を学ぶ人の日常。よしくんにっきリターンズ。

金沢強行軍

2007年07月31日 | 
5時半集合出発、できるわけもなく30分押しで京都出発。
うわさのプリウス。エンジンの音が聞こえない。
でも走る。きもい。

鯖街道をひた走る。夏旅行らしい風景の連続でテンションが上がる。





敦賀まで抜けて、北陸自動車道に乗る。
乗ってすぐのSAで日本海がどーんと見れたのはラッキー。





美術館の地下駐車場にプリウスをぶっこむ。
今回のメインどころはおなじみ金沢21世紀美術館。
関西圏で建築を学んでおきながらこれを見ていないとはいまさら人に言えないので見ておきたいというのが、この旅のメインコンセプト。

もちろん僕は経験済み。ついてきただけ。





べたに兼六園。
冬よりいいぜ。苔がきれい。

カメラマンのお姉さんがいた。
サービスで写真を撮ってくれて、タダだからとプロユースのカメラでもパシャリと撮っていただいて、そのカメラには無線機が付いてて、データを瞬時に飛ばして橋を渡るともう写真ができていると。
ちょっと浮かれてる観光客をカモにしてるような写真を、買ってしまった。
やべ。浮かれてる。





兼六園名物カレーラムネ。
修学旅行やクラブ合宿などの晩ご飯で、「味もしゃしゃりもわからんようなクソガキはカレー味でええやろ」的に出てきたおかずと同じ味がするよ。
辛くはないけど飲むの辛い。





なんと朝顔の蔓が21世紀美術館におそいかかっている。
この時は「やりやがったな、アトリエワン」と思ってた。





中から見るとこんな感じ。蔓の影が落ちてきれい。涼しげ。
この時は「やるやんけ、アトリエワン」と思ってた。





間違いなく朝顔。
敷地内で出店してる移動屋台・旅カフェで休憩。
撮りますよとも言わずにバッシャバシャ撮ってたから絶対ここのブログに載ると思って楽しみにしてたのに載ってない。
何が気に入らんかったんやろ?俺の顔?アホな。
今度見つけたら載ってやる。
店主の名前がほしのあき。金沢のほしのあき。





石川県歴史博物館。
この前庭がすさまじく気持ちのいい空間。
年甲斐もなく走り回った。





金沢市立玉川図書館。設計は谷口吉郎+谷口吉生。
なるほど。よい。これが近所にあればもう少し偏差値も上がったろうに。





谷口親子にも朝顔の魔の手が!!
帰ってきてから北陸出身者に写真を見せると、紐を張って朝顔をはわせるというのは、北陸ではスタンダードな日よけだと教えてくれた。
うん、図書館見た時点でそうなんだろうとは思った。
アトリエワンの仕業ではなかった。





京都銀行のCMに使われてそうなスコップ。
意味の分かる人だけ分かってください。
ひがし茶屋街。6時頃に行ったら店が大体閉まってた。





晩飯は同期に教えてもらった焼き鳥屋さん。
全部うまかったけど、特に“シロ”っていう豚の腸がんまかった。

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ならまち

2007年07月29日 | 建築
奈良で建築を学んだ方がならまちツアーをプロデュースするというので参加してみた。




その母校。無国籍な門。すげー無国籍。というよりはファンタジーの要素が見え隠れする。
プロデューサーの性格を鑑みるとなんか納得。

その後キャンパスをぶらぶら。高校のような、また公園のようないい意味でキャンパスらしくないキャンパス。

参議院議員選挙の日で、結構いろんな人が歩いてる。
つか、女子大生がおらへん。女子大やのに。くそぅ。





うわさの製図室。き、きれいすぎる。
課題終わりで掃除する習慣があるそうな。
すばらしい。
3回生までエアコンがないってさ。たいへんや。

その後、ならまちを南下。
かどを2つ曲がると方向感覚が崩壊。
しかしそれはまぁ、いつものこと。





町家を改装したカフェ・カナカナでカナカナごはんをいただく。
このヴァリエーション・量・味でこのお値段は安い。
この日はとても暑く熱中症気味で座った途端グロッキー。


その後、ならまち散策。
あぁいいな~。ジリジリと暑いことを除けばならまちはいい。
プロデューサーがならまちを好きなことも、また、ここで建築的感性を育てたのもすげーわかる気がする。





奈良ホテルで喫茶タイム。
相当素敵なホテル。きれいにだいじに使われている。
コーヒー、一杯、800円。
おそるべし。
しかし素敵なホテル。働いてる方もとても素敵。
いつの日か経済的余裕ができたらまだ見ぬ生涯の伴侶といつか泊まりに来たい。


ならまちのあったかい居酒屋で晩飯。
プロデューサーの同窓生が合流。マシンガン島根弁。
笑える限り笑って、いい夜やった。奈良いいじゃん。
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茂庵のすばらしさダイアグラム

2007年07月12日 | 建築
音に聞くカフェを訪れた。

吉田山の山頂にあるという。
ロケーションからしてただものではない。



今出川通からのアプローチ。ここから吉田山の頂を目指す。
この場所は夜の闇に包まれるとどこからともなく伝説の屋台“せせり”が現われることで有名であるが、
それはまた別の話。




てくてく山道を歩くこと15分。
茂庵のタテカン見っけ。マジであるんや。こんなとこに。




茂庵到着。思っていたより落ち着いた佇まい。

1階部分は厨房。客席は2階。靴を脱いだらすぐ階段。




眼下に京都市街を望む。
眺望・建築・自然のそれぞれが肩肘張らない好感のもてるスケール感。
雨がザーッと降ると、大きな木の下にいるような感覚を覚える気持ちのいい空間。

僕らの後に来店したスーツに身を包んだおじ様3人組。
見下ろす景色に年甲斐もなくテンションアゲアゲで3人とも写メ撮りまくり。

チンチロリーン!カシャー!カシャー!カシャー!チンチロ、チンチロリーン!

やっぱり店の人に怒られてた。ええ歳こいたおっさんらがええ歳こいたおっさんに怒られてる。
なんて面白い光景なんや。ランチ前に若干腹いっぱい。




月替りランチ。夏野菜ぶっかけそばと湯葉とカルパッチョ。んまい!




茂庵のすばらしさダイアグラムである。
ロケーションだけでほぼ勝利を手中に収めている。
しかしロケーションだけではない質の高さがある。
たしかにコーヒーは猫町のほうが美味い。
でも、暫定やけど僕の認める京都一のカフェ、茂庵。
コメント (2)
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建築結社YSSK

2007年07月03日 | 建築
このたび建築結社YSSKを旗揚げしました。
どうかひとつよろしくお願いします。

祭やります。建築系Podcastを十五夜連続で更新いたします。
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太陽の塔

2007年07月01日 | 日常
大学院で過ごす2年間は今までの人生の中で最も本を多く読むことだろう。
学術研究にあたって、その下地作りのための文献乱読が必須だからである。
だからといってやれ建築論だの、やれ哲学書だのと専門書ばかり読みつづけるのは難しい。
精神衛生上よくない。

新書が好きである。
ペロッと読めて、専門外のその分野をすべて理解してしまったような感覚に囚われるのが好きなのである。

大型書店でレジに行く前(買わないときは店を出る前)、新書コーナーをなめるようにねっとりと物色する。
心惹かれるタイトルがないか探すのが好きなのだ。


しかし新書でなく珍しく文庫本を買った。

「太陽の塔」著・森見登美彦 新潮文庫

タイトルとブックデザイン、舞台が京都であることに惹かれて購入した。
最初の10頁ほど読み進んで不思議な感覚を覚えた。そして、疑問が浮かんだ。
『俺こんな本いつ出版したっけ?』と、思うほどに文章の雰囲気が似ていた。
この文章を書く人と僕の感性が酷似していると感じたといったほうが正しいか。
おもしろい!
主人公(作者)の生活圏が僕の生活圏と半分以上重なっていることも、僕をニヤニヤさせてしまう要因のひとつだった。

物語(手記?)の大半は主人公のモノローグで占められている。
愛すべき社会不適合者(もてない男子大学生)の内面、まるで自分の内面とぴったり重なるようで気恥ずかしく、ここで紹介するのもはばかられるのだが、おもしろいのだから仕方がない。

このブログを続けるモチベーションのひとつに、僕の文章が好きだと言ってくださる方々の存在がある。
ありがたいことである。
その方々にはぜひともおすすめしたい一冊。
400円。お求めやすい価格です。
言ってくれたらお貸しします。
コメント (2)
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