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こだわりの小市民レビュー~映画・小説・ニュースからダイエット・環境問題まで

レコーディングダイエットでフルマラソン完走。その他サブカルチャー、環境問題もあり。役に立つこだわり記事にご期待を!

ターミネーター3

2009年06月08日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
ターミネーター3 スタンダード・エディション [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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 「ターミネーター3」、今晩地上波TVでオンエアされていました。

 ちょうど今、この作品の原作を読んでいるのでもう一度ちゃんと見てみました。
もちろん原作とは全く異なる設定ですが、結構面白い作品だと思います。

 確かに総合的な出来(ストーリーの整合性や臨場感、何よりもセンスオブワンダー感)は前作の方が上ですが、シュールな感じとジョンが頼りないのはむしろ「2」の続きとして正統な感じさえしました。

 女ターミネーターの設定は原作のサリーナを翻案したものかもしれません。
映像的には十分楽しめる出来だと思うので、観ていない人は公開待ちの「4」の前に観ても損はないと思いますよ。

 シュワルツネッガーのターミネーターには老いと無理な若作りを実感できます。








新ターミネーター2~未来からの潜入者

2009年06月04日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
新ターミネーター2―未来からの潜入者〈上巻〉 (竹書房文庫)
S.M. スターリング
竹書房

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 「ターミネーター4」、来週末6月13日から公開ですね。
未来がメインの舞台になるという事なので、今までの作品と違った展開に期待しています。

 ところで前作の「ターミネーター3」は概ね不評で少なくとも私の周りには「面白かった」という人はいません。私自身はそこまでボロボロな出来だとも思いませんでしたが…

 劇場でそれなりに期待して観ていればガッカリしていたかもしれませんね。このシリーズは娯楽SFというよりも近未来シュミレーションSFという感じです。
 映画の世界に没入する度合いが高ければ高いほど臨場感を持てます。主人公になりきったり、俯瞰的にその世界を見たりするのを、普通にさせる作品が優れていると思います。

 そんな点からすると、3は2よりもモノ足りませんでしたね。
 しかし、本来「ターミネーター3」の原作になるべきだった本作を読むとクオリティの高さにビックリします。この原作を読んでいないターミネーターファンはすぐに読むことをお勧めします。

 ロボット型→液体金属型→ヒューマノイド型 と進化する過程は見ものだし、機械に地球を乗っ取られる人類の姿をとても絵空事には感じさせない説得力がありました。

 こんな事にならないよう、人間はもっとアイデンティティを強く持って生きるべきだと思いました。






スター・トレック ビギンズ

2009年05月30日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
最新版 スター・トレック ビギンズ (海外TVドラマ・マニアックスVol.4) (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

洋泉社

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 昔からなじんでいる「スター・トレック」(宇宙大作戦)を観ると今でもホッとして我が家に帰ってきた気すらします。
 
 多分にアメリカ英雄主義的な臭いがしますが理想的なリーダー「カーク船長」
 バルカン人と地球人のハーフで論理でしか行動せず、感情を持たない副長兼技術将校「Mr.スポック」
 人間的な感情が有り余ってよくスポックと対立する医者「Dr.マッコイ」

 豪快な性格の機関長「チャーリー」、東洋系の操縦担当「Mr.カトウ」、通信担当のレギュラー紅一点アフリカ系美女「ウラ中尉」、ちょっとそそっかしいロシア系若者「チェコフ」などなど…

 ストーリーのバラエティだけではなく、レギュラー陣の個性も魅力のシリーズでした。

 その「スター・トレック」、新作が公開されており、今日早速観てきました

 この新作は第一期シリーズに敬意を払いながらリニューアルした傑作でした。ラストの爽快感+旧作ファンへのサービスは嬉しかったですね

 テンポが良く、少々ストーリー展開に合点がいかなくとも一気に最後まで楽しめる仕上がりでした。プロの仕事という感じです。ちょっと古い言葉ですが、スペースオペラというのがふさわしい宇宙SFでした。

 古いファンも全く知らない人もSF作品として十分に楽しめますよ。

 私はウフーラ(ウラ中尉)の美しさにビックリ
 ものすごくキレイな女優さんでした。惚れてしまいました。このキャストはオリジナルより良かったと思います。

 さて今日紹介のこの本、「スター・トレック」の世界が全て分かるお買い得の1冊です。スター・トレッククロニカルといっても良い内容です。
 「トレッキー」でなくとも昔観た事がある人向けのお値打ちの本ですね。






映画版フィッシュストーリー

2009年05月20日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
 「フィッシュストーリー」、原作のレビューは今年1月10日に書きました。

 映画は原作を非常に上手く料理しましたね。
まったくフィッシュストーリー=ホラ話そのものです。

 原作のエッセンスと骨格を残して違うお話に仕上げた脚本と演出には舌を巻きました。ファンタジーと人を食ったストーリー展開が絶妙のバランスを保っている作品です。

 観終わった後はかなり爽やかな気分です。
久しぶりに面白い映画を観ました。試写会で見たのですが、最後の「ヒーロー」の正体が分かったときは観客15名くらいの会場で爆笑してしまいました。
 色々、理屈をつけようとすればつけられるでしょうが、単純に楽しむべき映画だと思います。是非多くの人に観て欲しい映画ですね。

 「ひゃくはち」もそうですが、こんなユニークな作品があまりコマーシャルもされずひっそりと公開を終えていくのはもったいないと思います。昔よりビデオ・DVDがある分、見逃した作品でもモノにできるチャンスは与えられていますが、そのために番線落ちした映画の二本立て三本立て興行が無くなったと思うと淋しい気がします。







スター・トレックとオバマ政権

2009年05月18日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
オバマ政権中に「スター・トレック」新作が公開される意味とは――ひまだね英語(gooニュース・ひまだね英語) - goo ニュース

 5月29日公開の「スター・トレック」、初代クルーの若き日を描くという事ですが、中途半端に旧作をなぞったものではなさそうなので期待しています。

 スター・トレックはやはり今でも第1作のTVシリーズが一番面白いと思いますし、再放送を見るとなぜか我が家に帰ってきた安心感を覚えます。

 「宇宙大作戦」として深夜の放送を楽しみにしていましたが、最近のデジタル技術で全く今まで見えなかったディテールまで良く見えるようになりました。昔のブラウン管ではエンタープライズのエンジンや各種惑星の造形も分からなかったですね。
 最も我が家ではまだブラウン管TVを使っていますが、DVDで見る印象は昔見た映像よりもはるかにキレイです。

 確かに今観るとメーキャップだけで済ませる異星人はチープですが、アイデアは秀免で1話完結としてはほぼ完成に域に達するSFドラマです。どうも「スター・ウォーズ」の創りあげられた?世界に没入できない私はこのシリーズの方が好きですね

 しかし感情がなく、論理によってのみ行動するバルカン星人と地球人とのハーフであるMrスポックとオバマ大統領を同一視するのはちょっと極端な意見かと思います。オバマ大統領の方がよっぽど常識人?ではないかと思うのですが…







グラスホッパー

2009年05月11日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
グラスホッパー (角川文庫)
伊坂 幸太郎
角川書店

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 伊坂幸太郎の「グラスホッパー」を読みました。

 不思議な味わいの作風なのは他の作品と変わりませんが、登場人物ほぼすべてが犯罪者であり、結構残酷描写があるにもかかわらずサラッとした読後感がある本です。

 暗殺者という言葉は作品中に出てきませんが、狂言回し的役割の「鈴木」以外の主要登場人物は全て殺し屋です。自殺させる「鯨」、ナイフを使う「蝉」、道路で車に轢かせる押し屋?の「槿」(あさがおと読ませる)、「劇団」や「スズメバチ」などハードボイルド的な個性を持った人物が登場します。

 恐ろしい犯罪者たちですが、作品中では個性的でまさしくセンスオブワンダーを感じさせてくれます。会う人間を自殺に追いやる「鯨」など、もう超能力者に分類されると思います。死神とも言いますが…

 設定自体は裏社会を牛耳るマフィア的存在の会社を葬る構成であり、決して斬新なものではないでしょう。設定は斬新ではなくとも、ストーリーを追いかけて読んでも十分面白い小説です。

 しかし、何といってもやはり伊坂作品独特の浮遊感というか現実的でありながら持っている不思議な魅力が持ち味です。
 ハッピーエンド的な終わり方も好感を持てましたね。

 

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クリント・イーストウッドの話

2009年05月03日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
 クリント・イーストウッド監督主演の「グラン・トリノ」、観てきました。

 ついこの間まで公開されていた「チェンジリング」もそうでしたが、物語構成が非常に分かりやすくてかつ、重厚です。映画の世界にドップリはまらせてもらえる秀作でした。人間の尊厳や本当に大事にしないといけないものは何なのか?を鮮やかに問題提起し、疑似体験した観客を考え込ませる力がある作品でした。老人の人生が何を象徴するのか?、アメリカという国の現状など切り口が無数にある極めて懐が大きな作品でした。

 
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 (ユニバーサル思い出の復刻版DVD)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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 20代の人にバック・トゥ・ザ・フューチャーをネタにした冗談を言っても通じなくなりました…USJのアトラクションはまだあるのですが。

 このPart3、マーティは1885年で「クリント・イーストウッド」の名を名乗ります。タイムトラベルの後、現在に帰ってくると地名が「イーストウッド峡谷」に変わっている爆笑ネタがあり、「グラン・トリノ」を観ながらもついこの「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3」を思い出していました。

 

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リアル鬼ごっこ

2009年04月26日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
リアル鬼ごっこ スタンダード・エディション [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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 DVDで「リアル鬼ごっこ」を観ました。

 予想に反してパラレルワールドモノでした。ホラーっぽい紹介のされ方だったので少し意外でした。

 ストーリー的には奇抜ですが、劇場用映画としてはちょっと…
多分、劇場鑑賞していれば映像的には圧倒されていても及第点はつけられなかったと思います。TVドラマとしては十分面白いのですが。

 王様の正体がかなり早い段階で予想できてしまうし、最後の展開もちょっと手垢がついたエンディングで古臭い感じ。「ミスト」のように良くも悪くも観客の予想をはるかに超えるラストを脚本家の手で生み出して欲しかったと思います。

 聞くところによると原作ではパラレルワールドものではなかったとか。
原作を膨らませたかったのだと思いますが、パラレルワールドものにするなら「無間地獄」の恐怖も描けたのでは?

 鬼ごっこよりももっと恐ろしい事をラストに用意すると、もっと題材の掘り下げができたと思います。SF好きな人は連休中にDVD鑑賞して評価してみてくださいね。

 

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草なぎ剛の罪

2009年04月23日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
草なぎ容疑者宅を捜索=24日送検へ-公然わいせつ容疑で警視庁(時事通信) - goo ニュース

 一番こんな事をしそうにないタレントなんですが…

 俳優としては通り一遍の演技があまり好きではなく、出演作品でマトモに見たのはこの映画くらいです。

日本沈没 大事典 [DVD]

レントラックジャパン

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 なぜか「日本沈没」、作品本体を貼り付けられない(この事件のせい?)ので大事典なる紹介DVDです。控えめに無理に引いた演技をしているかのように見えましたが、まあそんな演技が持ち味なのでしょうね。

 オリジナルの「日本沈没」

日本沈没 [DVD]

東宝

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 同じ主演の小野寺役を演じた藤岡弘の熱い演技と対照的でした。

 しかしこの事件、有名人だけに大きく報道されていますが、昔の芸能界なら大したニュースにもならなかったと思います。芸能人はもともと常軌を逸するからこそクリエイティブな仕事ができるともいえるので…

 まあやってしまった事は、恥ずかしい事です。
犯罪なのでペナルティを受けて当然ですが、なんだか極度に小粒化した芸能人やそれを取り巻くジャーナリズムをも痛感しました。



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魔王

2009年03月09日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
魔王 (講談社文庫)
伊坂 幸太郎
講談社

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 伊坂幸太郎の「魔王」を読みました。

 伊坂作品に時々出てくる超能力を持った人物が主人公ですが、普通のSFと違うのはその超能力自体を描くのではなく、超能力をモチーフにして思わぬ展開を見せることです。

 いつも意外性を持たせてくれる小説家ですが、今回もそうでしたね。
ストーリー性を重視する読書家にはそんなところが思わせぶりで伊坂作品になじめないと思いますが。

 「魔王」は他人に憑依する事によって、憑依した人物の言葉を操れるという超能力ですが、その能力で持ってファシストになりそう?な政治家と対峙します。
 こう紹介するとなんだかヒーローモノのようですが、ひょうひょうと生きる主人公からはそんなカッコよさも悲壮感もありません。だからこそ余計にリアリティを感じますね。

 難しい歴史書や哲学書よりも戦争や「ファシズム」について考えさせる小説でした。経済危機の時には戦争を仕掛けたがる人が増えます。現代の若い読者層に自然に独裁者への警鐘を鳴らす役割ができる小説なのかもしれません。

 しかし、本当に犬養のような政治家が現れればかなりの支持を集めるでしょうね。私など簡単に洗脳されて支持してしまいそうです。

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