![]() | 手紙 (文春文庫) |
東野 圭吾 | |
文藝春秋 |
遅ればせながら「手紙」を読みました。
よくできたお話で、通勤電車の中で少し涙ぐんでしまいました

加害者の家族がどんな社会的制裁を受けているのか

一般市民の立場で色々な事件のたびに少しは考えます。
しかしそんなもやもやした考えを、エンターテイメント小説という形で現実的に見える(見せる)ところに持ってくる力量はすごいとしかいいようがありません。
人間誰でも結局のところテーマは、「どう幸福に生きるか

刹那的な欲望をコントロールして生きている実感を味わってこその幸福でしょう。
「さまよう刃」「白夜行」と並ぶ傑作です。
すでにもうベストセラーなのでいまさらお勧めするのも僭越ですが、いまさらながらでもお勧めしたい1冊です。
