小学生の時に「日本沈没」を観て衝撃を受けて以来、この種の終末デザスターモノ?は結構良く観ています。
邦画では、現在いまだにソフト化されていない「ノストラダムスの大予言」や自然災害ではなく核戦争の恐怖を描く「世界大戦争」、SF作品「妖星ゴラス」など。
今やカルト作品ですが、「吸血鬼ゴケミドロ」も終末物のカテゴリーに入れてよいと思います。
洋画はほとんどハリウッド映画ですが、「地球が静止する日」「大地震」「アルマゲドン」「デープインパクト」などでしょうか・・・
「いかに映像のテクニックを駆使して臨場感を与えられるか」
がこの種の映画、成否を決定します。
そういう点からはこの「2012」、イマイチです。全く及第点は挙げられませんね。
ノアの箱舟伝説をそのまま映画化したような作品です。
CG技術がいかに進歩して膨大なお金をかけても「魂がこもった脚本」を書き上げていかなければ観た人に感動を与えられない事を実証したような感じです。
自分が災害に巻き込まれたような臨場感はそこそこ味わえますが、主人公にも感情移入できず最後は自分だけ取り残されたような気がしました。もっとストーリを詰めれば違った印象を与えていたような気がします。相変わらずアメリカ万歳的な内容にも違和感がありました。
この監督の映画でもう監督作品から外された?ようなあの失敗作「Godzilla」ほどではないにせよ、残念な映画です。とはいえDVDでディテールを楽しむには良いかもしれません。