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こだわりの小市民レビュー~映画・小説・ニュースからダイエット・環境問題まで

レコーディングダイエットでフルマラソン完走。その他サブカルチャー、環境問題もあり。役に立つこだわり記事にご期待を!

第9地区

2010年10月31日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
第9地区 [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


 評価が高い本作、かなり期待してDVDを観ました。

 どちらかというと本格SFと期待していましたが、「小品」でした。
観て損する出来ではありませんが、昔なら1時間モノのTVドラマ企画ではないかと思います。映画界全般のネタ切れというかレベル低下を感じました。
 エイリアンの造形は「エビ」というより「ザ・フライ」のハエ人間でした

 60年台以降のSFファンならこの作品、同じような感想の人は多いと思います。





時間の寿命

2010年10月30日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
“時間”はあと50億年で終わる?(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - goo ニュース

 「永久インフレーション理論」
難しくて理解できませんが、時間に寿命があるというのはなんとなく理解できます。

 ビッグバンで宇宙が始まったのなら、その前には時間がなかった訳であり、時間がなくなることもありえると思うからです。

 しかしいずれにせよ神の領域の話ですね。
へんぺんたるヒトの一生など埃の重さもありませんが、あまり自分におもりをかけずに気楽に生きた方が得かもしれません。





筒井康隆の「仕事」大研究

2010年09月30日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
筒井康隆の「仕事」大研究 (洋泉社MOOK)

洋泉社

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 筒井康隆特集のムック。

 映像化された作品へのアプローチなどかなり詳しい内容でファンにとっては楽しみな1冊です。

 「最後の喫煙者」、確か「世にも奇妙な物語」でドラマ化されたこともありますが、最近の作品では比較的好きです。喫煙者というカテゴリーで評論されていますが、今はもうあまり喫煙ネタを話題に出さない筒井さんももう76歳だから…というコメントは興味深かったですね。

 いかな筒井康隆でも老いはやってきているでしょう。

 ある意味人生の教師のように思ってきた私のようなファンにとっては、ある日突然「自分の老い」を感じさせられたと言うような感があります。





現代語裏辞典

2010年09月26日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
現代語裏辞典
筒井 康隆
文藝春秋


 この本、装填は面白いですが、内容は昔の「欠陥大百科」や「乱調文学大辞典」の焼き直しです。
しかし、若い読者には新鮮でしょう。

 私も筒井さんの本なら所持金を無視して最優先して購入していましたが、今の生活水準でそれはもう無理だし、無理してまで欲しくなる本ではありません。

 本当の筒井ファンならコレクションの一つとして是非購入して欲しいとは思います。






月に囚われた男

2010年09月13日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
月に囚われた男 コレクターズ・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


 評判が高いSF作品、劇場で見逃していたのでDVD鑑賞しました。

 3年の任期でたった一人、月での任務を行う男の話。

 この種の限定された密室SF、意外性を持たせたストーリーにセンスオブワンダーを感じさせてくれると期待しました。

 感想は???
ストーリー的にも映像的にも何だか新味を感じず、あまり面白くありませんでした。
昔のSF作品の方が優れていると思います。
参考にする映画評も信憑性が高く、映画好きの私としてはあまり「ハズレ」の映画を見ない自信がありましたが、今回その自信を喪失しました。面白いのは設定だけでした。






マタンゴ

2010年08月24日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
マタンゴ [DVD]
クリエーター情報なし
東宝ビデオ


 久しぶりにDVDで「マタンゴ」(昭和37年東宝)を観ました。

 人間の心と姿が変貌していくSFホラーですが、ラストの印象が昔と違いました。
あんなに派手に感染していたとは…
ボコッとできていただけのように記憶していたのですが、別テイクとは考え難いので私の記憶違いなのでしょう。

 今見るとヒッチコックの「サイコ」や「救命艇」の影響を受けているようにも見えます。
しかしほぼ50年も前に良くこんな気味悪い話を映画化したものです。造形物やスタジオセットには時代を感じますが、今見ても十分戦慄を感じさせる出来に仕上がっていると思います。









筒井康隆スピーキング

2010年08月03日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
筒井康隆スピーキング―対談・インタヴュー集成
筒井 康隆
出帆新社

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 筒井作品は大体ほとんど知っている私ですが、この本は最近読みました。

 主に断筆宣言していた90年代のインタビューですが、大江健三郎と井上ひさしとの対談が面白かったです。当時はこのてんかん協会とのやり取り、非常に良く報道されていましたがあまり関心を持てませんでした。

 コアではない普通の筒井ファンとしてはどうしても「虚人たち」以降の実験的純文学作品が苦手です。試みの意味は理解できるのですが、正直筒井作品に娯楽を求める部分が大きなファンはちょっと引いてしまいます。

 しかし本当に筒井康隆のファンであるなら呼んでも損がない1冊です。






 

ほんまにオレはアホやろか

2010年07月22日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)
水木 しげる
新潮社

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 子どもの頃から水木しげるさんの漫画は大好きでした。

 アニメ化されたヒーローのような鬼太郎も好きでしたが、白黒の画面が怖かった「悪魔君」や貸し本屋さんで借りてきた鬼太郎の原作漫画や他の怪奇漫画。

 すべて幻想の世界であり、手塚作品が陽であれば「陰」を代表するような感じでした。
しかし、SF作品といった方が適した作品も多く、全く古さを感じません。特に鬼太郎が怪獣に変身させられる「大海獣」など非常に面白かったですね。

 現在連続ドラマで放送されている「ゲゲゲの女房」は全く見ていませんが、このエッセイ集は爆笑で水木しげるの生き方が理解できます。近頃流行の行き方指南よりも実生活上での参考になります。






宇宙衛星博覧会~最悪の接触

2010年06月23日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
宇宙衛生博覧会 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社

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 神戸文学館では6月29日まで「SF幼年期と神戸」と題した展示が行われています。

 先週土曜日(19日)、神戸文学館へ藤川桂介さんの講演を聴きに行きました。
ウルトラマンやウルトラセブンの脚本を書かれ、宇宙戦艦ヤマトでも有名な先生です。
ウルトラマンの麒麟怪獣ドドンゴやグリーンモンスのお話、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」など子どもの頃見てしびれた作品ばかりです。もちろん今でも大好きなお話ばかりです。
 私は読んでいませんが、「宇宙の皇子」も大ヒットしたようです。
 「自分は偶然ヒット作を生み出したのではない。時代や求められる姿にあうものを意図して造ってきた」
 とおっしゃっていました。作家・脚本家というクリエイティブな仕事だけではなく、普段自分が携わっているような「普通の仕事」でもそのような気概をもって励むと充実した生き方ができるはずだと思いました。

 さらに展示では筒井康隆「最悪の接触」の複製原稿が…
本作は「宇宙衛生博覧会」の最高傑作です。筒井ファンなら感涙モノでしょうね。





はやぶさとイトカワ

2010年06月14日 | SFモノ・・・センスオブワンダーを楽しむ
「はやぶさ」最後の力で撮った故郷(読売新聞) - goo ニュース

 難しい事はわかりませんが、これはすごい快挙だと思います。

 「砂が入っていたら」

 という前提は付きますが、地球外天体の物質を隕石以外の形で人類が入手するのがアポロ以来なのでもっと話題になってしかるべきでしょう。

 しかしこの探査船から得られる最も大きな教訓は、
「あきらめない事」
 だと思います。何回も交信不能になったり故障したりしたそうなのでいかにそれを克服して大きな成果が得られたかのドキュメントをもっと報道して欲しいと思います。