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こだわりの小市民レビュー~映画・小説・ニュースからダイエット・環境問題まで

レコーディングダイエットでフルマラソン完走。その他サブカルチャー、環境問題もあり。役に立つこだわり記事にご期待を!

ボルト

2010年09月19日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
ボルト [DVD]
クリエーター情報なし
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント


 当たり外れが少ないディズニー映画ですが、この「ボルト」は大当たりでした!

 ストーリーに新味があるわけではありませんが、極めて安定感があるプログラムピクチャーです。
今だからこそ当たり前のように扱われていますが、今更ながらトイ・ストーリー以降のCGアニメはレベルが高く、非常に上質なエンターテイメントになっています。

 この作品は、劇中劇の冒険SF的設定などむしろ大人向けではないかと思いました。
サーボーグ犬の冒険SFは普通のジョブナイル作品として十分通用するアイデアです。スピンオフ映画も観てみたいですね。






高校野球の女子マネージャーとドラッガー

2010年08月29日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社


 100万部突破のベストセラー、ようやく読みました。

 感想は「売れて当然の本だな」っていう感じです。
「娯楽小説の形を借りたビジネス書」、低迷する出版業界で新たな市場開拓であり、シリーズモノとして二弾三弾も構想しているのではないでしょうか?

 確かに、「こんな高校生おらんやろう」という突っ込みどころ満載です。

 ものすごく論理的に物事を考える女子高生、もしほんとにいるならニッポンはこんな低迷していないでしょうし、モラル崩壊もないです。

 でもフィクションとして澄んだ心で読むと、なまじ普通のビジネス書よりも啓発されやすくでは自分も頑張ろうとやる気にさせてくれます。
 そんなところが支持されるのでしょう。読後感もさわやかで、素直に読んで自分の生き方の参考になりました。






日本でいちばん大切にしたい会社

2010年08月23日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
日本でいちばん大切にしたい会社
坂本 光司
あさ出版


 昨日、神戸勤労会館で行われた「幸せな働き方を考える」フォーラムに出席しました。

 「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者、坂本光司先生の話を聞きたかったからです。

 実はこの本、立ち読みしただけでちゃんと読んでいないのですが、本の内容をうかがい知ることができる素晴らしい講演内容でした。

 「正しいことをする会社」を支援しよう
色々な形で社会貢献している会社、我々ができない良いことをしている会社をできる範囲内で応援しようという主旨で、名刺・めがねなど身につけられている物の例から分かりやすく説明してくれました。

「傍観者ではなく実行しよう」
批評するのではなく、具体的な行動を起こそう。上の支援も具体的行動の中には入りますが、特に自分がやらねばと考えるリーダーは自分から行動を起こそうということです。

 日本理化学工業の障害者雇用の話は泣きそうになってしまいました。

 私は単なる会社員ですが、このままくすぶっていてはダメだと痛感しました。
「1%のリーダーが変われば日本は変わる」を信じて、何をするにも自分がリーダーになって正しいことをする仕事を興したいと思います。








和製大砲

2010年08月08日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
Tー岡田はイチロー級金の卵 7月の月間MVPもゲット(夕刊フジ) - goo ニュース

 このT-岡田は久しぶりの本格的和製大砲ですね。
個人的には日本ハムも中田よりも器が大きいと思います。

 阪急~オリックスでは長池選手以来ではないでしょうか?
このチームの歴史だけではなく、清原以来の大砲になるかもしれません。それほど木曜日のバックスクリーンへの一発はすごかったです。

 見ていて華がありますね。
打席を見るのが楽しみな打者です。しかしどうせまた数年後にはメジャー行きなんでしょうが…





ランナー

2010年08月07日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
ランナー (幻冬舎文庫)
あさの あつこ
幻冬舎


 高校陸上部の選手を通じて、家庭・青春・恋愛など人のつながりを描く秀作です。
「バッテリー」の巧と良く似た性格設定の主人公ですが、本作の場合は天才とまではいえない原石のような状態です。

 中・高と全く運動部と関係しない生活を送った私ですが、趣味で長距離走をするようになってから多少はランナーの孤高さがわかるようになりました。

 野球やサッカーと違って基本的に仲間がいない陸上競技は、ストイックである意味淋しいものかと思います。駅伝やリレーも団体競技いっても集団で戦う球技とは全然違うと思いますので。特に長距離走の場合は練習も含めてほとんど自分とだけの戦いになります。

 この作品はそんな陸上の特長と家庭の状況から、主人公の成長をとても爽やかに描いています。
すっきりした読後感がありました。

 まあこの本を読んで走ってみようかなと思う人は少数派かもしれませんが。





夜明けの町で

2010年07月28日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
夜明けの街で
東野 圭吾
角川書店

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 この本は恋愛小説といっても良いでしょね。

 ミステリーの部分はありますが、ヘビーではなくライトなので明らかに作者がウェイトをかけていないことがわかります。

 したがって東野ファンであればあるほど好き嫌いが分かれるでしょう。

 私は特にミステリーファンではありませんので、恋愛に陥る前半部分だけで「疑似体験」させてもらえて楽しめましたね。不倫の描き方も一昔前にはやったようにやたら美化したり、ポルノティクに描くのではなく、普通の男が陥る可能性がある甘い罠を具体的に見せてくれます。




 

悼む人

2010年07月07日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
悼む人
天童 荒太
文藝春秋


 「悼む人」、ようやく読みました。

 命について多方向からアプローチした懐が深い小説でした。
既に数年前のベストセラーであり何を今更といった感がありますが、本好きとしてはレビューを書かざるを得ないですね。

 主人公は死に魅入られている男という説明が最も合理的です。

 自分でもそれが分かっているが、自己満足のためだけに他人の死を「悼む」行動を永遠に?行い続ける。
自己満足のためといってもそれは、その人がそこに存在した証を確認し続ける=忘れないようにする、亡くなった人のための自己満足とでもいえる行為です。

 ガンに侵された主人公の母親や悼む行為について来る女、意識的に社会的モラルを犯す週刊誌記者などを通して、命と生きることの意味を問いかける優れた小説であり、こんな本が売れる日本社会はまだまだ捨てたものではないと思いました。

 読んでいくうち、主人公「悼む人」を聖職者のように感じてしまいますが、作者はそれを頑なに拒否して読者に考えさせる…
それを繰り返すうちに考えが深まっていきます。人によって読後感は異なるでしょうが、色々な形で頭の中に「悼む人」が残っているのではないでしょうか?





使命と魂のリミット

2010年07月02日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
使命と魂のリミット (角川文庫)
東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)

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 非常に読み応えがあるズシンとした小説でした。

 モデルとしているのは三菱自動車の事故かと思いますが、すぐに忘れる(忘れようとさせる)マスコミ批判を絡めて、「人間がどんな気持ちを持って生きていくべきなのか」エンターテイメントの形をとって示そうとする秀作だと思います。

 さらにこの作品には悪人が出てきません。
 犯罪を犯す人間やモラルを問われる企業トップも悪人ではありません。
現実世界はもっと汚いものであり、そんな人間の汚いところを鋭く描いてきた著者だからこそこの小説には救いを感じました。

 とにかく非常に爽やかな読後感が得られる良い作品でした。
私は東野作品の中では一番好きです。前向きに生きていこうという気分にさせてくれる力を持っています。





告白

2010年07月01日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

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 ベストセラーになっている「告白」、ようやく読みました。

 一気に読ませて作品の中に引き込ませるテクニックはすごいですね。正味3日で読んでしまいました。
 映画の方を先に観ましたが、どちらかというと原作の方がインパクトが大きいですね。
映画の感想は12日にレビュー済みです。

 原作にほぼ忠実な映画化であり、原作の持つ狂気を素直に映画化した印象。状況を心の中で増幅する小説世界の方が、この作品の本質を語るには私は優れていると思います。
 ただし、本を読むのが嫌いな人やストレートな具体的描写を好む人には映画の持つ価値は大きいと思います。

「復讐」

 という言葉に代表される人間の業の深さを表現したこの問題作。
しかし、作者が何を語りたいのか私には良く分かりませんでした。もっともそういう点が問題作たる所以だとも思いますが。





渇!

2010年06月27日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
張本勲vs.江川紹子 一体アノ時何言ってたの?(R25) - goo ニュース

 性格的にも張本さんが「圧力」をかけるとは思えませんね。
そんなに意固地だとも思えません。

 シニア独特の「決め付けと独断」はあるかもしれませんが、だからこそこの番組は面白いのです。決して張本さんの狭量を示すものではないでしょう。