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こだわりの小市民レビュー~映画・小説・ニュースからダイエット・環境問題まで

レコーディングダイエットでフルマラソン完走。その他サブカルチャー、環境問題もあり。役に立つこだわり記事にご期待を!

クローズド・ノート

2011年03月10日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
クローズド・ノート (角川文庫)
雫井 脩介
角川グループパブリッシング


 なんだか素直になれた作品でした。

 なぜだか「蹴りたい背中」に似たテイストを感じました。

 主人公の女の子のキャラクターが似ているからかもしれません。
「犯人に告ぐ」と同じ作者とは思えないやさしい感触の小説で母性的な安らぎさえ感じます。

 ラストの展開は中盤過ぎくらいから予想できていましたが、それでも自分が大事な人を亡くす喪失感と悲しさを追体験させてくれます。

 おじさんが10台の女の子になったつもりになれる小説、それだけでもすごいと思います。






 

V字回復の経営

2011年03月06日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)
三枝 匡
日本経済新聞社


 多くの日本のサラリーマンにとって身につまされる本です

 10年前に刊行されていますが内容は全く古くなっていません。

 結局のところ企業は生き物なので時代に合わせて仕組みを変えていけないといけません。
提供する価値をお金に換えて成長していく団体が企業である以上、その時代が求めるニーズが変わっていくのに合わせないと生き残っていけません。

 しかし人間は一度仕組みを作るとそれを変えたくない気持ちが働きます。
成功体験も強ければ強いほど「変えたくない気持ち」を後押しします。
日本は農耕民族からなる国なので常に変化を行うリーダーを選ばないし、もともとそのような気質を持つ人間は育ちにくいと思います。

 大事なのは何なのか

 「目的を明確にする」

 それしかありません。
国なら「国民の生活が一番」、会社なら「利益の最大化と社会貢献」、地域としては「明るい風土造り」
といったところでしょうか

 サラリーマンでも当事者意識を持って頭を会社に預けたロボットにならない事です。
戦闘力を高めて戦国時代のサムライになったつもりで考えて生きていかないと思います。







チェンジリング

2011年03月03日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
チェンジリング [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル


 あらためてDVDで観ましたが、すさまじい作品です

 極めて高等な映像化テクニックと最高のキャスト・演出・脚本、芸術性と映画が持つべき「感動を与える力」を持たせています。

 一見、強烈にはメッセージも押し出しているように感じさせず、実は「強く押し出している」

 一種頂点を極めた作品だと思います。

 高齢になりながらこのような魂がこもった作品を量産する、イーストウッド…

 もはや神がかり的です。







正義のミカタ

2011年02月27日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
正義のミカタ (集英社文庫)
本多 孝好
集英社


 楽しく読めました。

 いわゆるいじめっ子だった人にはこの作品の本質はわからないと思います。

 単なる青春小説としても読めますが、結構メッセージ性が高いのではないでしょうか

 現在進行形でいじめの被害にあっている人には是非読んで欲しいですね。
逃げられない状況であればほとんどの場合時間が解決してくれるので、絶対に絶望してはいけません。
 私にもそれに近い経験があります。

 「人間はちょっとしたきっかけで変わる」
変えようとすれば変わる事ができます。







走れ!彗星ランナー

2011年02月21日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
黄昏流星群 走れ!彗星ランナー (My First Big SPECIAL)
弘兼 憲史
小学館


 フラと立ち寄ったコンビニで購入したマンガ。
ラジオドラマを聞いたり、喫茶店で読んだりして結構知っていたシリーズでしたが、このお話も面白かったですね

 モデルは明らかにあの小〇監督
キャラ的にいかにもこんな事をしそうだし、少女といえる無垢な陸上選手を手塩にかけて育てるにはプラスアルファの魅力が指導者になければいけないとも納得できる本でした。

 想像の域をでませんが、過去に育てた選手ともこんな関係があったのかも







誰か

2011年02月20日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
誰か―Somebody (文春文庫)
宮部 みゆき
文藝春秋


 おなじみの今田コンツエルンと杉村ファミリーがでてくる「シリーズ作」です。
読み始めは、共感できない主人公杉村氏に違和感を覚えながら、父親を亡くした姉妹の関係や事件を取り巻く状況に関心をそそられて一気に最後まで読みました。

 ラストのどんでん返しはさすがです。

 ここでこれをもってくるか

 してやられました。
人気作家の本はやはり違いますね。







トイ・ストーリー3

2011年02月15日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
トイ・ストーリー3 [DVD]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


 今さらですが、素晴らしい作品です

 劇場では昨年夏、3Dで観ましたが、通常版で十分楽しめます。
老若男女問わないエンターテイメントであり、感動と笑いをもらえる宝石のような映画でした。

 ちなみにTSUTAYAの新作旧作100円サービスで借りましたが、昔のビデオレンタル相場が500円だった事を考えると非常に喜ばしいです。映画好きには非常に嬉しい時代になりました。

 生活水準全般はむしろ下がったように思いますが








天使の屍

2011年01月31日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
天使の屍 (角川文庫)
貫井 徳郎
角川書店


 貫井徳郎著の「天使の屍」を読みました。

 この著者は「慟哭」というすごい問題作を読んだときから、認知していましたがようやく2冊目を読みました。

 まだ携帯電話もあまり普及していないちょっと前(90年代半ば)の本ですが、中学生がここまで理解不能の世代になっているとは…

 同年代の子どもを多少知っていますが、個人的には大学生や20歳代の若者よりもまだコミュニケーションを取りやすいです。意外と中学生らしい反骨心がある子どもも多いように感じますし…

 しかしここに描かれているような中学生も出現して不思議ではない今の日本の世相です。小説としては父親の行動と考え方に現実性を感じず、あまり共感できないために臨場感が得られませんが、一歩道を踏み外せば起こしうる事態だとは思います。







大型液晶TV

2011年01月18日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
【エコポイント対象商品】 TOSHIBA LED REGZA 42V型 地上・BS・110度CSデジタルフルハイビジョン液晶テレビ 42Z1
クリエーター情報なし
東芝


 とうとう地デジ対応の液晶TVを買ってしまいました

 正確に言うと「買った」のではなく、「買ってもらった」のですが悲しくなるので事情は割愛させてもらいます。

 私は、子どもの頃からTV大好きで外で遊ぶよりも夕方再放送していたアニメや特撮モノをひとりで見るほうが好きな少年でした。おじさんになってアニメはあまり見ないようになりましたが、特撮モノは子どもにあきれられるほどよく見ています。

 大画面への憧れはそうとう大きなものでした。

 劇場並みの大型画面でゴジラやウルトラマンを見たい願望が満たされた今、ささやかな幸福感に酔っています

 地デジ化の意味がわからず、まだ使えるものを安易に更新する不必要なインフラ整備だと言う意見は変りませんが、大画面液晶TVにしびれた現金な自分に我ながら理不尽さを感じてしまいます。





伊達直人

2011年01月15日 | 感動モノ・・・今日の涙を明日への糧に
「タイガーマスク」、緊急増刷 注文殺到で講談社(共同通信) - goo ニュース

 孤児院によく訪れてプレゼントを行っていたタイガーマスクこと伊達直人。
保母の先生と淡い恋仲だったと記憶しています。

 私が子どもの頃見たアニメや読んだコミックでは1話に1回は必ず孤児院のシーンがあったような気がします。孤児院出身で立派に身を立てた心優しき男と正義派レスラーの対比を強調すればマンガの魅力も引き立ちました。梶原一騎特有の美化とデフォルメしたスポーツ漫画のプロレス版が「タイガーマスク」でした。

 言うまでもないですが、野球版は「巨人の星」、ボクシング版が「明日のジョー」、空手版が「空手バカ一代」でしょうか?「空手バカ一代」のみ実在の人物が主人公なのは原作者と極真空手のつながりが濃いからでしょう。

 子ども心には「虎の穴」は本当にあるがごとく、恐怖の対象でした。

 今回は最初にプレゼントした人がそんなエピソードを良く知っていたのだと思いますが、何回もこんな事が起こるとあまり美談とは思えなくなります。まあ悪い事ではありませんが、繰り返し同じ事を報道するニュースを見るとますます日本のマスコミは白痴化してきたのではないかと思えてしまいます。