![]() | クローズド・ノート (角川文庫) |
雫井 脩介 | |
角川グループパブリッシング |
なんだか素直になれた作品でした。
なぜだか「蹴りたい背中」に似たテイストを感じました。
主人公の女の子のキャラクターが似ているからかもしれません。
「犯人に告ぐ」と同じ作者とは思えないやさしい感触の小説で母性的な安らぎさえ感じます。
ラストの展開は中盤過ぎくらいから予想できていましたが、それでも自分が大事な人を亡くす喪失感と悲しさを追体験させてくれます。
おじさんが10台の女の子になったつもりになれる小説、それだけでもすごいと思います。