コロナ前に何回か事業計画作りで関わった学習塾の経営者さん
書面で退会の意思を伝えてこられました
前に関わった時は、惨憺たる自社の状況の100%を外部環境のせいにされていました。
ずっと愚痴を聞かされていました…
脅威が増している状況も
弱みが酷く悪影響している原因も
機会もどうせ上手くいかんだろうという見込みも
強みがうまく発揮できない理由も
話は全てネガティブな推論に収斂されていきました。
塾生の親に理解がない。この地域の人はあまりレベルが高くない。子供は遊びに来ているようなもの。親も不出来な子供に関心がない。諦めている。学校や公共施設も協力してくれない。テナントの隣の入居企業はうるさい。下の入居企業は共用スペースに毎日車を停めている。…などなど
強みや機会などのポジティブな話をふってみても、すぐに「そうは言ってもねー」とその強みや機会が何かのせいで駄目になっていることを訴えられました。
そのときは、経営者(塾長)の明らかな個性を活かした差別化戦略を導き出して、具体的なアクションプラン実行まではできました。
その後、コロナ禍になり接点は少なくなりました。これは私の反省しなければならない点です。
そして、今週、書面での退会意向を受け訪問。
特に変わりはないけど、塾の中(特に塾長のデスク周辺)が少し散らかってるなと思いました。
聴くと経営状況はとても悪化していました。
差別化は奏功せず、売上はじりじりと悪化し続けていました。
退会と聞いて初めて、計画後にほとんど踏みこまなかった自分を責める気持ちに襲われました。
今までの話、今の話、これからの話をしました。退会という決定を覆すことはできませんでしたが、個人的につながりを維持することはできそうでした。