2 子どもの気持ちを聞きながら
E父: 娘もそうですが、私自身も(締め切りまで)残り1、2日になって「さぁどうしよう」となってからしか動かない。最後の最後にならないと。
娘は一度高校をやめて通信制に行きました。その1年目の3学期のレポート提出も、本人がなかなか疲れているというのか、そこに向かうまでのプロセスがきつくて。でも何とかしなくてはとは思っていました。
E母: 私の方があせって、毎日勉強のことを言って、不安でした。スクーリングには私がついて行きましたが、レポートは本人しか出来ない。私がおろおろしていました。
でも、夫は何も言いませんでした。私には「黙っとけ」と言っていました。
とにかく私の方が焦っていて、夫がブレーキになっていたけど、落ち着けませんでした。
E父: その頃は、娘と話しもしているし、本人の性格もある。不登校の前にうつになったという状況もありました。休養はしたけど、レポート提出はすぐにはできない。焦らせても子どもはできない。娘がどう思うのか、本人と話をするようにしていました。
とにかくまずゆっくり休ませました。
プレッシャーを与えると逆に反発するみたいでした。自分がしなきゃと思わないと動かない子なので、自分がすると言うまで見守るようにしました。私自身がそういうタイプなので、理解ができました。
子どもに上から「やりなさい」と言ってもコミュニケーションができなければ通じません。普通に趣味とか生活の話をしながら、娘の気持ちを聞きながら、子どもがどうしたいのかを確認しながら、言葉かけをしました。焦ったらよけい失敗する経験をしていましたから。