年明けの、1月1日水曜日、
当店は、営業していた。
1月1日水曜日、22時ごろ
御客様の「H」さんが、来てくれた。
Hさんは、63歳の、男性で、昔からの、御客様だ。
その、「H」さん、
「きょうな、お正月やから、娘がなー 家に帰ってきたんでなー、
ちょっと、のみにいこか~~って 話になってな~~
でもな~、
正月やろー 行くところがなかってな~~、
守口にある、
たちのみの「大阪城(だいはんじょう)」は、
休みやし、
千林にある、
たちのみ「得一(とくいち)」は、
休みやし、
土居(京阪土居駅近辺)も、ほとんど、しまってるし、
正月やのに、あっちも、こっちも、やすみばっかりや~~
京橋までは、遠いしな~、
ここは、あいとるんとちゃうか~~って、
むすめと、はなししながら、
いやいや、きたんやで~~」
と
言いながら、ドアを開け
店内に、入ってきた。
つづけて
「ほんでな~~、
このみせのまえとおったら、しっかり あいとんがな~~
なんで、あいてるんや~~、
いなん おかね つかわな いかんくなった~~
お~~ほっほっほっほっ~~~」
と、
ひとりで、しゃべりながら、
もうすでに、ほほを真っ赤にそめ、
おど(踊)りながら はいってきて、
そのまま、
こけた。
当店の、店内の床には、溝がはしっていて、
たまに、御客様が、その溝で、つまずく。
その、Hさん
耳には、いように おおきな、ぼんぼりみたいな、
耳あてをしていた、
「この、みみあて いいやろ~
このみみあてはな~、
105円もしたんや、
西成で、買ったんやけどな~~、
この、みみあてを、売ってる おじさんは、
そこらへんの、みちばたで、ひろったと、言うてた。
みちばたで ひろった、みみあてを、
わしが、105円で、かったんや~。」
と、
ことこまかく、
はなしだした。
そして、
Hさんは、
Hさんと、
Hさんの奥様と、
Hさんの じつの娘さんの、
3人で、
1月2日木曜日の、
深夜1:00ごろまで、呑んで、
かえっていった。
西成で、
105円で、買った、
いように大きな、みみあては、
しっかり、
当店に、わすれていった。