函館の路面電車、終点というか端っこが三か所あります。「湯の川」、「函館どつく」、そしてこの谷地頭。
周囲には、函館八幡宮、谷地頭温泉、津軽海峡が一望できる立待岬などがあり、観光客の乗降も多い停留所です。ちなみに路面電車では電車停留所を電停と言います。
高台にある一つ手前の青柳町電停を出た路面電車は、勾配のある坂をゆっくりとおりてきます。そして一旦徐行。いえ、一旦停止しているのかもしれません。そのくらいスピードを落とします。急な下り坂に加え、カーブがあるのです。一度停まると、そろりそろりとカーブを曲がり、その後まっすぐなレールを下りてきて、電停の手前でまたゆっくりと単線になっている電停にすべりこみます。
谷地頭は函館山の谷間に位置しているので、陽が函館山の陰に隠れるのもとても早く、電停に停まる路面電車のフロントガラスにも山の影が映っています。YouTubeではそんな時間の移り変わりも楽しんでいただけるとうれしいです。
函館の路面電車 終点 谷地頭電停