2011.03.15付けで『子どもたちの”津波ごっこ”を止めてはいけない』という記事を書いた。何の資格ももたない素人が書籍と自分の経験を軸にして書いたものだったが、トラウマの性質を考えると当然そのようなことは起ってくるのだろうと思い、急ぎ記したものだったのだが、知人からもらったある月刊誌に、兵庫教育大学大学院の富永良喜先生が同様のことを書いておられたので紹介したい。
※ 絵は、私の愛すべき友人のかっちゃんが描いたもの、名づけて『かっぴー』です。
(このような絵を見て「あぁ、これは頭足人だね。発達段階は。。。」なんてすぐいう人間は、私は大きらいです。彼のあたたかさ・気持ちのすなおさが表れていて、私はこの絵が大好きです。)
------------------------------【月刊JTUより】
子どもが怖い夢を見たということがありますよね。そんなときに、信頼できる人に、怖い夢を見たという話ができるということがとても大事です。怖い夢を見たのに、ずっと心の中に閉じ込め続けるというのは、むしろその反応が長続きしてしまうんですね。また、家族は大丈夫だったんだけれどもお家が流されてしまったとか、あるいは、もっと内陸部の子どもたちは、はげしい揺れを経験し、この津波の映像を繰り返し見ているでしょう。そういった子どもたちのなかには、「津波ごっこ」をし始める子どもがいると思います。でも、それもなんらかの大変な体験を表現し始めているということなので、見守ってあげることがとても大切です。
兵庫教育大学大学院教授 富永良喜氏
阪神・淡路大震災後に兵庫県教育委員会が立ち上げた震災・学校支援チーム『EARTH』メンバー 4/4 NHK『クローズアップ現代』での発言