最終日のその日は結局夜までずっと雨に降られていて、体を冷やしてしまったのか、夕方からはおなかの具合も悪くなってしまったりしましたが、それでもベトナムでの生活を夕方まで満喫していました。
ベトナム旅行中、一つだけ、大いに反省し、どうしてもこの場に書いておかなければならないことがありました。
実は前の日のハロン湾ツアーの時に、ガイドさんを通し、翌日、最終日、この日の『水上人形劇観劇とお食事ツアー』というものに急遽申し込みをしていたのです。
それで、この湖の見えるAホテルの前で、夕方5時にガイドさんと待ち合わせることにしていたのでした。
雨の中、Aホテルの中に入って待とうと、ホテルの方に、ツアーの申込書を見せて、中で待っていていいかと尋ねると、”out-side”と、外で待つよう言われ、雨のそぼ降る中待っていました。すると、物売りにしつこくされ、5時も過ぎ。。。おなかも痛くなり。。だんだん心細くなった私は、約束もどうでもよくなってしまい、その場所から15分ほどの自分が朝まで宿泊していたホテルへと戻ってしまったのです。
ホテルに着いてみると、フロントの方が、電話がきていたと言うのです。はて、ベトナムに知り合いはいないのに。。。と折り返しの電話に出てみると、私に電話をくれたのは、ハロン湾ツアーをガイドしてくれたドクさんでした。
ドクさんは待ち合わせの場所で会えなかったことを担当者に聞き、心配して連絡をくれたのでした。私は探してくれていたことに、たいへん申し訳ない気持ちを持ちましたが、おなかも痛いし、「すみませんが、キャンセルでお願いします。」と言いました。
そして、トイレへ駆け込みました。トイレに座りながらも、申し訳ない気持ちでいっぱいで、最後の最後に自分らしくない恥ずかしいことをしてしまったと反省していました。
でも、おなかは痛いままだったので、トイレが終わったら、まっすぐ空港へ向かおうと思っていたのです。
ところが、トイレから出て、荷物を出してもらっていると、ツアー会社の女性の方が、わざわざ私のホテルまで、迎えにきてくれたのです。それも、いやな顔ひとつ見せずに、笑顔で「スズキさん、だいじょぶですかぁ?会えなくてごめんなさい。。」と言ったのです。私はとっても恥ずかしくて、「すみません、すみません」と言い、その女性の方に、水上人形劇の会場に連れて行ってもらいました。人形劇はすでに始まっていましたが、最後の伝説劇は無事に見ることができました。
観劇のあと、私は腹痛を理由に食事はキャンセルしてもらい、その場をあとにしましたが、私のホテルまで迎えに来てくれたツアー会社の女性ガイドさんのすてきな笑顔と声を思い出しながら、とっても反省していました。なんて無責任なことをしたんだろう。。と。
でも、観光客のために一生懸命に働いていてくださるベトナムのガイドさんを知り、とても感激しました。
私は、宿泊していた、SILK QUEEN HOTELのスタッフのみなさんと、改めてさよならをして、空港へのタクシーに乗りました。自分の恥ずかしさや反省と共に、とってもあたたかな気持ちが体中に満ちあふれていました。
CAM ON VIET NAM! Toi muon di Viet Nam.
ありがとう、ベトナム。私は行きたい、ベトナム。