函館深信 はこだてしんしん-Communication from Hakodate

北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

アタッチメント対象(愛着対象)は、大切に…

2013-10-11 | ”自殺”・虐待・ヒトの育ちを考える
子どもと共にいる場で働いている。
だけど、アタッチメント(愛着)について考えられる人は意外に少ない。
曰く、「もう大きいのだから…」曰く「ほかの、目立たないもので代用したら…」
一見理にかなっているようだが、アタッチメント対象とは、そのようなものではないのだ。寂しさや不安を慰めてくれ、時にはストレスを受け止めてくれ、時には遊び相手になってくれるもの、それが愛着対象。よく言われる『ライナスの毛布』,

私は、母が作ってくれた手縫いのワンちゃん。首が傾いてとれそうなものをいつも抱っこしてねていた。
虐待家庭で育った連れ合いは、ボロボロになったお人形。暴力と性的虐待を加え続けていた実父は、ある日「汚いから」とそのお人形をゴミ回収に出した。それを知った幼い連れ合いはゴミ収集車の後を追い、泣きながら回収のおじさんに返してくれるよう懇願したそうだ。実父は、暴力と性的虐待を加えただけでは飽き足らず、幼い日の連れ合いから、「愛する対象」まで取り上げた。「汚いから」と。

我が家の娘のまーさんは、『ライナスの毛布』をたくさん持っている。仙台で生活していて、もう二十歳のお嬢さんだけれど、私たちは、『ライナスの毛布』が、どんなに大切か知っているから、いっぱいあるぬいぐるみやボロボロの毛布も、決して捨てない。
だって、たいせつな相棒なんだから、大切な宝物なのだから。

ベースとなる、アタッチメント対象は、徐々に次のステップへの力を与えてくれる。
本当は、無理やり他のものと置き換えるなんてことはしてはいけないことなんだけどなあ…

詳しくは、西澤哲さん関連カテゴリーの『アタッチメント関係は、こころの中に人を住まわせる-西澤哲講演会 その8』を、読んでください。


西澤哲さんに会いたいなあ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。