函館深信 はこだてしんしん-Communication from Hakodate

北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

自分のあたまで考えよう-『気骨の判決』に思う

2009-08-17 | 思い
この建物も、あの時代を知っているはずだ。

人々が自由にものを言えなかった時代を。

昨日、NHKスペシャルで放送された実在の大審院(現在の最高裁判所)裁判官吉田久氏をとりあげた『気骨の判決』を見た。
最近、人が窮地に立たされるドラマなどは見ている途中から怖ろしくなって、最後まで見ることができないのだが、このドラマはとうとう消すことができず、最後まで見てしまった。

大政翼賛会というと、「みんなで賛成!」の見本みたいに言われるが、日本国中が戦争一色で染まり、「大東亜共栄圏」と言われ、アジアの国々を救ってやるのだと、行われた戦争の中で、「戦争に勝つためにはこの人に投票しなさい。」と行われた選挙に、誰もが何の疑いも持たずに一方の選挙妨害をし、挙国一致をめざしていった。

その選挙の無効を訴え出た民事裁判の裁判長として吉田久氏は、さまざまな妨害にも負けず、信念の「選挙無効」の判決を下す。

ドラマの中で、吉田久が言う。「弱い私たちが悪いのです。弱いから強い存在にあこがれ、惹かれるのです。」と。

”強い存在に惹かれていく私たち”は、過去のことだろうか。
「郵政選挙!」と言われれば、そうかと思い、「政権交代!」と言われれば、そうかと思う。
”流れ”にのるのではなく、自分のあたまで考えて行動しよう。
日本を過去にもどさないために。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。