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函館深信 はこだてしんしん-Communication from Hakodate

北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

呼人物語-網走

2008-04-29 | 網走の自然




網走に来た時、呼人(よびと)という地名があるのを知り、なんとなく「いいなあ~。」と思い、地名の由来が知りたくなった。そこで、呼人に以前から住んでいる人や呼人のお店の方に、「なんで“よびと”って言うんですかぁ~?」と、誰彼かまわず尋ねていたのだが、知っている人がおらず、一度気になりだすとずっと気になる私としてはちょっとこまっていた。
そうしたら、斜里岳のアイヌ語の名前「オンネヌプリ」の意味をインターネットで調べている時に、ついに発見。

『言葉の世界http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/index.htm』というホームページを開いておられる、佐藤和美さんという方が、その中の『北海道のアイヌ語地名』のさらに中の『網走地名行http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/index.htm』の中で、こう述べておられる。
以下は引用
【天都山からは能取湖も網走湖もよく見える。網走湖につきでている呼人(よびと)半島もよく見える。呼人の語源は「ヨピト」Yopito<I-opi-to(それを捨て去った沼)で、元来は呼人半島によって網走湖と別れている沼を呼んだものである。】

網走湖を、なんとなく似ている右足の足形に例えていうならば、親指あたりが女満別駅。かかとからオホーツク海につながる網走川がある。
ちょうどつちふまずのあたりにあるのが呼人半島だ。湖の中に半島というのもおかしいようだが、半島の中には、学校が二つ、福祉施設が二つ工場もいくつか、それとサッカーグラウンド6面、テニスコート16面、野球場1面などからなる『網走スポーツ・トレーニングフィールド』なる施設や、それ以上に広い農地が広がっている。
その右足のかかと側からつちふまずの外側部分へと湖面が延びているが、そのあたりは水深も浅いのか一部湿原になっていて、探鳥遊歩道が整備されている。また呼人浦キャンプ場があったり、冬のイベントや氷上ワカサギ釣りが行われる場所として使われている。
まさしく、以前は沼であったような地形だ。
こんな地形を目の当たりにした後で、この語源を知ると、「なるほどこれは間違いない!」と大納得。
古代のアイヌの人々の知恵と洞察にしばらく思いをはせた。

一度気になりだすとおさまらない私もやっと納得し、次は周囲の人たちをつかまえては、「“呼人”の由来、知ってる?」と次々尋ねては講釈をたれている。
地形により名づけられた呼人だが、今は、夏に冬にまさに”人を呼ぶ場”となっている。
『言葉の世界』の佐藤和美さん、ありがとうございます。
おかげさまで、スッキリしました。













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