函館深信 はこだてしんしん-Communication from Hakodate

北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

"聞こえる人"のことを想って、作りましたーステキなこと

2014-04-27 | かがやく 大好きな仲間

聞こえない人、見えない人、障がいのないフツーの人など、いろいろな人たちが集まって住んでいる、視覚、聴覚障がい者用共同住宅『○○○』ですが、最近おもしろい、不思議な、ステキなことが起きています。

「食堂の椅子が、立ち座りする時にうるさいんだよ。」と聞いた、入居する聞こえないTさん、同じく聞こえない仲間のMさんとも相談し、試行錯誤。

ついに、こんなものを作りました。



よく見ると、

あれれ?

これは、テニスボールではありませんか!
聞こえない方は、元来、自分が聞こえないので、知らず知らずに大きな音をたててしまったりすることがあるのですが、逆に、"聞こえる人"に、こんな配慮をしてくれるとは、驚きです。
いろいろな人たちが住んでいて、見えない人も手話を覚えて、挨拶してくれたり、ろう者が足の悪い住人のために、食堂のご飯を下膳してくれたりという、お互いを配慮し合う関係のある場所ならではの出来事だなあと、感激しました。


Tさんに工夫した点を伺うと…
「テニスボールがすぐにすり減らないように、蝋をぬったんだよ。」とのこと。

さすがは、蝋者、いえ、ろう者、です。みなさん、こだわりと技術を持った元職人さんですからねえ。

※ろう者のみなさんは、上のような冗談をよく言います。それを『デフジョーク』と言います。デフとは、ろう者のこと。みなさん、ジョーク好きです。逆に、健常者の方が「えっ!」と思うような冗談を、さらっと言ってのけます。


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