演劇センター'90公演No.83「悲惨な戦争」

2012-04-22 05:58:46 | 知のグルメ

今回の作品は、あらすじをちょこっと読んだくらいでは、理解不能である。
いや、難しいことを言っているのでは無い……「この世界の不条理」をテーマにしている
ことさえ、理解していれば、出演者全員が一途に表現しようとしているものは「何か」
そのような視点さえ、持ち合わせておれば、こと(演劇を楽しむ)は簡単なのである。

 

 ベトナム戦争終結(1975年)後の1979年に書かれた戯曲である。
場面は、終始、一般家庭のダイニングキッチンに於いて展開される。
脚本的に背景を変える必要が無いのも、ミニシアター向けかもしれない。

演劇センター'90の春公演は「喜劇系」秋公演は「シリアス系」と一応決まっているが
喜劇といっても今回の脚本は、反戦、世の不条理を喜劇風に描くといったところから
役者の突飛な衣装、ど派手な動きの表面的な部分だけを捕らえて、笑っているわけ
にはいかない。いや、私は笑えなかった。
本来、プロジェクターで横幕に「ある数字」を映し出す手法は、役者の演技に集中させるという
意味からか今回、省略されたのはビジュアル的には残念だがやむを得ないでしょう。
最後にあった、帆足氏の「予告」--次回作も大いに楽しみであります。

 

--show data--

演題:「悲惨な戦争」
劇団:演劇センター'90(公演No.83)
作者:竹内銃一郎
演出:帆足寿夫

日程:2012年4月19~21日(19:00開演)22日(13:00開演)
前売:1,500円(高校生以下1,000円)当日200円増
場所:薫的神社内「新・薫的座」
所在:高知市洞ヶ島町5-7(Yahoo!地図

  



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