奇跡の第17回 NHK交響楽団松山定期演奏会

2015-08-15 07:50:06 | 知のグルメ

Rolleicord Va-Xenar 75mm f/3.5(Fuji Pro160NS)

 

奇跡とは少し大袈裟な物言いかも知れないが、自分的にはその様な感覚である。
元々の目的に道後温泉行きがあった訳で無く、何気にN饗のコンサート情報を
検索していて目に留まったのは、松山定期公演の演目が全てブラームスであった事。

一ヶ月以上先の当日は日曜日の夜だったが、翌日は海の日で連休と
すこぶるタイミングが宜しい。
更に公演会場のひめぎんホールは道後温泉駅から二駅目と、ホンに目と鼻の先だ。

取り急ぎ宿を予約し、次にチケットの購入だが、選択肢はローソンチケットしか無い。
先ずはi-padでなんとか、3千円のC席が確保出来たので、早速、大橋通りの
ローソンで端末を操作しチケット購入に成功した。初めてにしては上出来であるw

で、その指定席が奇跡的だと気が付いたのは、公演当日18:00の開演前に
4階のC列32番に座った時だった。ステージからはかなり遠い、肉眼で何とか
奏者の表情が解る程度だがコンサートの基本は真ん中寄りの席の方が音が
良く聞こえるという点、なので左右の壁から張り出しているRやLのウイング席は
一見良さそうに見えるが、音に関しては芳しく無いでしょうね。
そして、ほぼ満席に近い入りなのに私の右隣は空席のまま。

演奏が始まると私の思いは確信に変わった。ピッコロの音がまるでマイクを
通したかのように鮮明に聴こえる、このホールの音響、イイね!である。

で肝心の演奏の方は日頃から親しみ深い(通勤時のBGM)ブラームスの曲が生で
聴けるとあって此れはもう、快楽の極みと言うか、まるで夢心地で、主題が現れる度に
身体が相当揺れていたと思われる。
少し余裕が出て来て、あら探し的に聴いてみても相手は名だたる交響楽団。
一音のミスも許さない完璧なプロ集団の演奏であった事は論を待たない。

大袈裟と言われるのを恐れず書くとすれば
ヴァイオリンの重奏なぞでは音に香りがする様な錯覚を覚えた。
天井から下がる逆Y字型のマイクも設置されておらず、正式収録はされて無い
のかも知れないが、この夜の演奏は地方公演ながら「稀有な名演奏」であった
のかもと自分では思っている。
そして興奮冷め止まぬなか、アンコール曲は哀愁漂う主旋律が印象的な
「ハンガリー舞曲第4番」とマニア心を擽る選曲であった。

vvv

 公演:第17回NHK交響楽団 松山定期演奏会
場所:ひめぎんホール(メインホール)
開演:2015年7月19日(日)午後6時

■プログラム■
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調作品102(ブラームス)
交響曲第1番ハ短調作品68(ブラームス)

指揮:マイケル・フランシス
ヴァイオリン:樫本大進
チェロ:クラウディオ・ボルケス

 



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