
足腰が弱って少しでも歩こうと、横浜市南区の弘明寺を訪ねる。横浜市営地下鉄中田駅から8つ目の弘明寺駅で降車、アーケードの参道を兼ねたかんのん通り商店街を抜けて山門で一礼、左右の阿吽仁王像の睨みに気を引き締める。
弘明寺は横浜市内最古の寺院で、瑞應山蓮華院と号し、高野山真言宗のお寺。坂東33観音第14番札所としても知られている。本尊の木造十一面観音立像(写真)は平安時代中期の作で、像高181.7cm、ハルニレの木の一木(いちぼく)造りとして国の重要文化財。また、鉈彫りといって、丸ノミの彫り痕(あと)を像表面に残した特殊な彫り口が有名。現在、横浜仏像展として横浜市歴史博物館企画展示室にて一般公開されている。
コロナ禍であるが、参拝する人はちらほらと絶えることなく続いている。山門を過ぎてすぐの六地蔵に手を合わせ、石段を少し登ったところの地蔵菩薩にもお詣りして、近頃曲げると痛みを感じる左ひざを擦りながら平癒を祈る。更に石段を登って本堂に入り、「身体健固」、孫の「合格祈願」を念ずる。勿論、お願いするばかりでなく、日頃の平安の感謝の言葉は忘れない。2021/2/8
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