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東日本大震災から10年

2021年03月08日 10時55分13秒 | ハチパパのひとり言

この時期になると東日本大震災の報道と関連ドラマが目立つ。2万2千人以上が犠牲になった東日本大震災から11日で丸10年になる。録画しておいたNHKテレビ「発災から3日間」の実録を見て、被災者でなくとも大地震の恐怖をあらためて感じた。

建物、道路、鉄道などの復旧は進んではいるが、まだまだ仮設住宅に暮らす人たちもおり、コミュニティーの立て直しも道半ばと言うところもある。福島の原発事故の傷痕は深く、帰還できるようになっても帰れない人も大勢いるし、廃炉作業は進んでいない。以下、10年後の記事をネットから拾ってみる。

NHKが昨年12月から今年1月にかけて、震災と原発事故で被災した岩手・宮城・福島の4000人余りを対象に実施したアンケートによれば(1805人から回答)、震災当時暮らしていた地域の復興状況をどう感じているか尋ねた質問では、「復興は完了した」が12.0%、「思ったよりも進んでいる」が33.7%、「思ったよりも遅れている」が43.3%、「まったく進んでいない」が7.4%だった。復興の進捗状況への評価はほぼ二分され、否定的な回答の割合は合わせて50.7%で、肯定的な回答よりも5ポイント高くなった。

一方で、去年に比べると肯定的な回答の割合はおよそ6ポイント高くなり、復興が進んだと考えた人の割合は増加した。県別の結果を見ると、福島県では「復興は完了した」、「思ったよりも進んでいる」と回答した人が28.6%となり、宮城県の58.9%、岩手県の44.9%に比べて低く、原発周辺で今も避難指示が続く影響の大きさが浮かんでいる。

家族を亡くした人や、未だ行方不明で捜索を続けている被災者の精神的苦悩は解放されていない。また、被災者の多くは家計の圧迫に苦しみ、家族が未だバラバラという世帯もたくさんある。現実に被災地で生きている人たちが、歯を食い縛って頑張っている姿を報道で目にすると、何かしら応援しなくてはと思う気持ちは変わらない。

大震災発生当時、私は家庭裁判所で離婚の家事調停の仕事をしていた。揺れる階段を手すりにつかまりながら、外の駐車場まで当事者と退避したのを今でも忘れない。震災直後から多くのボランティアが現地に駆け付け、一所懸命に動いているのをテレビで見ていて、何もしない自分が恥ずかしくなり、調停委員の報酬から3年間、毎月3011円日本赤十字社を通して義援金を送り続けた。これからも物産展や通販などで経済支援をしていきたい。被災された人たちの苦悩を思えば、今の自分たちは本当に恵まれている。

 



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