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ハチの家文学館

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おやじのせなか

2017年02月11日 11時53分19秒 | ハチパパのひとり言

朝日新聞「おやじのせなか」を時々読む。今日はミスタープロレス天龍源一郎さん。

福井県出身、67歳。大横綱大鵬のいる二所ノ関部屋に入門して前頭まで進み、ジャイアント馬場に見込まれ26歳でプロレスに転向。

おやじのことを、破天荒な、マンガみたいなおやじでしたよと書かれていた。そのおやじさんは、4年前83歳で亡くなったそうだが、生きている間、褒められたことは一度もなかったらしい。しかし、息子のファンが訪ねてくると、一緒に酒飲んで天龍さんの自慢をしていたとのこと。

天龍さんがおやじさんと顔を合わせるたびに、「みっともないことして、田舎に帰ってくるなよ」と言われてたようで、おやじさんに「ほれ見たことか」と言われてたまるかという気持ちがあったからこそ、65歳までプロレスを続けて来られたと語っていた。

私のおやじは郷里浜松の三大産業のひとつであった繊維関連の小さな染色工場を一代で築き上げた。職人気質丸出しで、おふくろとは喧嘩ばかりしていた。

そんな親父でも晩年は夫婦喧嘩することもなく、孫に会いに来たり好好爺らしく振舞っていた。男兄弟5人で育った私には、すぐ上の兄が残っているが、その兄と1~2ケ月毎に郷里浜松で酒食を共にしているとき、親父の思い出話をすることがある。

兄は包丁1本でたたきあげ、今では160人も入れる大衆割烹を一代で築いた。成功体験を親父に準えて、弟の私に「どうだ親父、俺はやったぜ」と亡き父に届かんばかりの自慢をすることがある。父は生前、兄宅にもふらっと遊びに来ていたこともよく聞いた。兄弟二人で飲むと「おやじのせなか」の話が尽きない。29/2/10

 

 



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