
神奈川県 福徳院 弘法大師像
頭を剃って欲を剃らず、衣を染めて心を染めずとは、弘法大師空海の言葉(宝鑰集)。
頭を剃って形は僧になっても、肝心な欲をどうすることもできずにいることや、衣は僧の衣を身につけていても、心の方は全く仏弟子にはならないといった意味である。
今の世の中、形だけで判断しがちなところがあり、その実が伴わないことも多い。しっかりとした力をつけて事にあたることが肝要である。
仏教でいう修業などというと大袈裟になるが、人間として日々、家庭や学校での暮らしの中での語らいとか体験がまさに修業であると思う。
しかし、無欲になれとは思わない。人間というのは、少々の欲がないと努力しない生き物だと思う。愛染明王はまさにそういう教えの仏様である。
年をとった所とて、若かりし頃のような無頼な生き様もある程度必要かもしれない。そして詩とか俳句とか箴言などは、感情の赴くままに表現したいと思う。
そう言いながら、なかなか書けない自分がいる。
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