
ヘッドに花の形をしたインレイがあるだけで
ブランド名の無い、このギターはどこのブラ
ンドなんだろう?と不思議に思った。
お店の説明書きでは、東海楽器のCat's Eyes
というモデルで、店長の1番のお勧めです!
と謳っていた。
手に取ってサウンドホールを覗くと、
Cat's Eyes GENUINE HANDMAID
TOKAI GAKKI CO.LTD.
と刻印がある。
また、ネックブロックには、下記の刻印。
CE-800
XXXX81
上が型番、下がシリアルNo.。
あとでサイトで調べたら、Cat's Eyesの場合
シリアルの右2ケタが製造年を表しているら
しい。したがって、これは1981年製造という
ことになる。
そのまま、ギターを元のところへ戻し、他の
ギターを色々と見て回った。
そのお隣には、富士弦楽器(グレコで有名)
の、BlueBellモデル、型番:W-1000があった。
おそらく70年代後期から80年代にかけての
ビンテージギターだと思われるが、これがな
んと10万以上の高額。
程度もそんなに良くなく、ピックアップが追
加されるなどの改造も加えられていて、本当
にこれを買う人いるのかな?と思いつつ、そ
の店を出ようとした。
Cat's Eyesの前を通り過ぎようとしたその時
「試奏させてもらおうかな?」とふと思い、
お店の人に頼んで弾かせてもらう事にした。
だが、試奏したものの、店内の音楽が煩くて
音がよくわからない。
でも弾いた感触はとても良いし、実際に真近
に見てみると、とてもギターの状態が良い。
大きなキズ、打痕などもなく、経年のくすみ
はあるものの、あまり弾かれていなかったよ
うだ。
シリアルNo.下2桁から、1981年製造という
事が窺えるが、その当時のCE-800の販売価格
は、当時8万円。
付属品として、ハードケースも付いてくると
いうし、思い切って購入することにした。
お店の人が、「ハードケースをお持ちします
ので少々お待ちください」とカウンターの奥
へ行って、少し時間を置いた後、とんでもな
いケースを持ってきた。
なんと、東海楽器のCat's Eyes専用ハードケ
ースである。
ケースの真ん中に、
Cat's Eyes Guitar
TOKAI GAKKI CO.LTD.
というエンブレムが付いている。
外は薄いブルーで、ケース内は濃いブルーの
クッションは、ギターの形状通りになってい
て、楽器に外部からの衝撃が伝わらないよう
に丁寧な作りになっている。
なお、Webで調べたところ、このケースは単体
でも販売されており、当時¥15000という価格
だったらしい。
本体とケースを合わせると結構な重さがあり
さらに、その日は真夏日で自宅へ着いた時は
ヘトヘトだった。
家の静かな環境で、やっと試奏らしい試し弾
きをしたが、持ち運ぶときの苦労が報われた
かのような綺麗な音色だった。
ブランド:東海楽器
モデル名:Cat's Eyes
型 番:CE-800
製 造:1981年
ト ッ プ:スプルース単板
サ イ ド:ローズウッド
バ ッ ク:ローズウッド
ネ ッ ク:マホガニー
指 板:ローズウッド
ペ グ :GROVER
シリアル:XXXX81
私はオークションなどで、相当な数の古いギターを手に入れました、その中にはcat's-eyeの CE-1200、 CE-1000Sなどもありましたが、友人の,81製 CE-800のサウンドには及ばず…手放しました
数々の古いギターを弾いてみて、今感じる事は、70年代の日本のギターメーカーは技術がまだ未成熟だったのかな、という事で、どのメーカーも80年代の方が断然鳴るのです、70年代でも鳴る個体はあると思います、しかし当たりハズレが激しいのかなぁ…と
コメントさせて頂いたのは、羨ましいなぁ…も、そうですが、バック、サイド、ローズウッドと記載されていたので、ご存知だと思いますが、バックはローズウッド単板です
81年の CE-800の鳴りは素晴らしいです、私もいつか手に入れたいと思います
お返事が遅くなりました。
81年のCE-800ですが、このギターをとても気に入ったので、
予備としてもう一台欲しいと思い購入し計2台所有しています。
私もCE-1200やCE-1000を試奏させていただいた事があり
ますが、装飾が豪華なのは良いとして音はCE-800よりも飛び
抜けて良いかというとそうでも無い感じでした。
あくまでも個人の感想ですが。