
前回、同じGibson Hummingbirdを紹介した
が、その後またネットオークションで入手
したのがこのギターである。
出品者曰く、今から30年~40年前に購入し
たものですとの説明があったのだがネット
上の写真から、かなり使い込まれたもので
あることは想像していた。
しかし、届いてケースを開けた瞬間にあま
りにも使い込まれ過ぎた状態に絶句してし
まう。
まずヘッドチューニングはGOLD GROVER
に交換されており、交換の際のビス穴は
埋木せずに穴があいたまま。
ボディは数か所割れており、裏から当て木
で修理されているところが数か所あり。
極めつけは、以前は内蔵マイクを仕込んで
ライヴかなんかで使用していた跡があり、
エンドピンはジャック状のものが埋め込ま
れており、おそらくは電池ホルダーを両面
テープでホール内に接着していただろう、
ネトネトした両面テープ跡もあった。
そしてブリッジが、いったん剥がされたよ
うな形跡があり、たぶん交換されたのでは
ないかな?と思われる。
理由としては、前持ち主はピエゾマイクを
仕込んでライブで使おうと思ったものの、
この年代のモデルはブリッジがアジャスタ
ブル式なので、ピエゾマイクが仕込めない。
そのため、通常のサドル式のブリッジに
交換、もしくは改造したのではないかと
思われるのである。
とにかく、取り除ける汚れは清掃して、
新しい弦に張り替えてチューニングして
みた。
外見がこのようだから、肝心のサウンドは
期待してなかった。それに、このような状
態であることはオークションの説明にも一
切なかったので、私はかなり憤っていた。
というのも、前回紹介したギターがあまり
にも状態が良く、サウンドも抜群だったし
そのギターとこのギターも値段的には大し
た変わらなかったことに大きなショックを
受けていたためだった。
しばらく放置プレイしていたのだが、内蔵
マイクを仕込んだ跡が気になっていたし、
内蔵マイク仕様のアコギを持っていなかっ
たこともあって、巷で売っている内蔵マイ
クを買って取り付けてみようと秋葉原で
良さげなマイクを購入してみた。
取り付けたのはL.R.Baggs iBeam という
もの。
マイクはピエゾと違い、サウンドホール内
のブリッジ真裏にとりつけるという仕様。
取り付けるためのツールも付属しており、
サウンドホールに取り付ける小さなボリュ
ームや電池ホルダーも付属して、初心者で
も安心して装着できる。
装着後、改めて、真剣にサウンドチェック
をしたのだが、これがイイ。かなりイイ。
生音もそうだし、アンプにつないでも、
生音を損なわない感じで素直にアンプから
アコギサウンドが出てくる。
外見はかなりの状態だが、肝心のサウンド
はとても素晴らしいし、もしライブでこの
ギターを使うとしたら十分に使えるギター
だといえる。
前持ち主は、外見や修理跡の件を一切オー
クション説明に記載しなかったが、もしか
したらサウンドを聴いたらこのギターの
良さを理解してくれるという自信があった
から何も記載しなかったのかもしれない。
シリアルナンバーを調べたら、1966もしく
は1969とあったのだが、ここまで使い込ま
れた状態から1966ではないかと判断した。
ギターの仕様は以下の通り。
ブランド:Gibson
モデル名:Hummingbird
型 番:同上
製 造:1966年
ト ッ プ:スプルース
サ イ ド:マホガニー
バ ッ ク:マホガニー
指 板:ローズウッド
ブリッジ:ローズウッド
ペ グ :GROVER製
シリアル:815XXXX
ここは私個人の所有物を一方的にベラベラ紹介する自己満足的
サイトであり、見に来ていただいた方に喜んでもらえるような
情報を掲載することを目的としておりませんのでご容赦ください。
今後も不定期ですが継続して行きますので覗いていただけますと
幸いに存じます。